謎の忍者の教え エロゲに対する考え方について


トップページでは「エロゲは一般的だ!」(正確には「エロゲにはその他のゲームでも多用されている一般的な部分もある、だが)というタイトルでそれは何故かは力説してきたが、この意見の反論として有名な謎の忍者の言葉(元ネタは知らん)があるからそれを見てみよう。

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なんだか妙な説得力もあり、「そうだそうだ!」と頷いてしまいそうな意見ですね。

自分もこれを読んだ時は「まあ、一理あるな。」とは思った。

しかし、自分からすればただ「なんか妙な説得力はある意見。」なだけで、あまりにも

「閉鎖的で生産性がなさ過ぎる考え方」

と思いますね。

「エロゲは所詮エロゲだから。」と考えた所でなにか良い事でもあるんでしょうか?

自分が好きでやってるものを 「世間的に軽蔑され、侮蔑されるようなもの」と思って、 「おおっぴらに人にも自分の好きなものの事を語れない。」それで何か楽しかったり得るものはあるかと疑問に思います。

仮に自分が生粋の抜きゲーマーであったなら、忍者の意見に異論はなく、同意しただろう。

だって 「みんな聞いてくれよ!このAVエロくてすげー抜けるんだぜ!」って周囲にいいふらす馬鹿がどこにいるんでしょう?(エロトークが盛り上がる友達は別)

この忍者さんは抜きゲーもシナリオゲーも総じて「エロゲ」と断じているが、「ビジュアルノベルが大好きで、ハイクオリティなシナリオゲーを末永く楽しみたい自分」としては正直止めて欲しい。

何故なら、抜きゲーマーとシナリオゲーマーとでは同じ「エロゲ」に求めているものが全くと言っていい程違うからです。

みんなこの意見に「そうだそうだ!」同意して実践し始めたら、シナリオゲーはリアルの口コミで広がらなくなって、

知名度が上がらない→売り上げが伸びない→業界衰退→ゲームのクオリティ下がる→会社倒産→業界消滅

なんて最悪な事態になりかねません。エロゲに第一にシナリオ。後は音楽やら演出やらを求めていて、エロは二の次と考えている僕のような人間からすればそんな事態は勘弁して欲しいんです。

プレイして見れば分かるが、 ストーリー重視のシナリオゲーと実用性重視の抜きゲーというのは重きを置いている所が全然違います

頼むからそこは分かって欲しいです。

シナリオゲーのエロ要素はほんとオマケに過ぎません。ラーメンのトッピングみたいなもんです。

「チャーシュー乗ってるのと乗ってないのとどっちが美味しいですか?」乗ってた方がいいですよね。

(チャーシュー嫌いな人除く)それと同じです。
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ラーメンの主役はチャーシューですか?

主役は麺とスープじゃありませんか?

※一応解説・・・ラーメン=シナリオゲー、麺とスープ=シナリオ、チャーシュー=エロ要素(別にチャーシューじゃなくてメンマでもネギもいいんですが)

この例えで言うなら抜きゲーはチャーシュー麺、いやチャーシュー盛りですかね。

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男はみんなエロいですよね。

「エロあるのとエロないのどっちがいい?」そりゃあエロあった方がいいですよ。

個人的にめっちゃ面白い神アニメであるコードギアスでカレンのエロいシーンあるのとないのとどっちがいいですか?

そりゃあ可愛い女の子エロいシーン見れればとなお美味しいですよね。

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コードギアスの一番の魅力はカレンのエロシーンだけですか?(まあ、後でカレン エロと検索したくなる程魅力的な要素ではあったが。)

ストーリーは面白くはなかったですか?

コードギアス知らない人すいません。。。

あと、「シナリオゲー」だとか「抜きゲー」だとか意図して言いましたが実際はそんなに明確に分けれるものでもないし、必要もありません。

エウシュリーの作品はシナリオ、ゲーム性、エロ、どこも力が入ってますし、WHITEALBUM2なんてエロシーン凄く盛り上がりますし、エロがメインではないというだけで、要は「エロというスパイスがどれだけ効いているか。」の違いなんだと思います。

まあ、アニメと違ってエロゲはそりゃあSEXまでいっちゃってますよ?

だから何なんですか?

SEXしてるシーンがあったらその作品の魅力はエロしかないんですか?

って感じです。

別にエロゲ業界の未来なんて大げさなことじゃなくても、単純に 「◯◯っていうゲーム楽しかったよ。」 って軽い感じでどんどん広めればいいんじゃないかと思います。

「エロゲはこそこそ一人で楽しむもん」なんてエロゲだからと特別扱いしないで、自分が面白いと思ったアニメとか漫画を人に話すのと同じノリでいいんじゃないでしょうか?

最初は 「は?エロゲ?」って反応されて恥ずかしいと思うのかもしれませんが、そんな最初はそんなバカにしたような反応しても本当に面白い作品やれば、一気に変わったりもすると思います。(僕がそうでした)

まあでも、「それでも恥ずかしいからやだ。」って人はそれはそれで仕方ないとは思いますが。

いろいろ言いましたが、根っこはほんと単純で

・「自分が面白いと思ったものを誰かと分かり合いたい」

・「エロゲが大好きだから、ずっと面白いエロゲをプレイしていきたい」

っていう完全に個人的な欲望からきてます。

少なくとも自分が死ぬまではハイクオリティなエロゲを楽しめる世界でありますように。。。(切実)


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コメント

  1. ののん より:

    忍者をネタに友人と話してたらこの記事に来たので2ヶ月ほど遅いですがコメントさせてもらいます。
    この忍者は別に友人間でエロゲの話をしてはいけないとは言ってないんですよね。
    当人達という言葉も使ってますし、あくまでも知らない人に対しておおっぴらに話すのはいけないと私は読み込みました。

    • e5z6tau9 より:

      コメントありがとうございます!

      「友人間でエロゲの話をしてはいけないとは言ってないんですよね。」確かにそうですね。ただ、この忍者さんの話だと「エロゲユーザーはエロゲユーザー同士でだけで盛り上がっていればいい。」っていう風に聞こえるんです。もちろん知らない人に話すよりエロゲユーザー同士の方が話も弾みますし、僕もよくエロゲ友達と盛り上がったりしてましたが、記事でも言ってますが、忍者さんは「話が感動的でも教育的でも関係ない」と言いますが、僕は「話が感動的だったり教育的なんだから知らない人にもおすすめしたい。」と思うんです。

      実際、人にエロゲを知らない人に始めてエロゲをすすめると僕自身そうでしたが「は、エロゲ?」みたいな反応はされますが、半信半疑でもプレイし終わってみると「良かった。」ってなることは普通にけっこうありました。

      これは人の価値観によって違いますが、「エロゲユーザー同士でだけ楽しんでればいい。」って皆が皆考えてると新規ユーザーが増えにくくなって、業界的にもよろしくないと思いますし、長い目で見ると業界が儲からないと作品のクオリティも落ちてユーザーにとっても良くないと思うんです。

      そんなわけで僕はエロゲだろうが関係なく、人に本とかアニメとか映画とかをすすめるのと同じノリでエロゲもどんどんすすめてます。忍者さんが「エロゲは文学でも教育書でもない。」って言ってますが、多分、僕の中ではエロゲはゲームというより文学なんだろうなと思います。

      僕のようにどんどん人にすすめるかどうかは人それぞれなので、強制はできませんが、やはりエロゲで、エロよりもシナリオで勝負している会社なんかからしたら、どんどん口コミで広まれば嬉しいんじゃないかなとは思います。

      あと、僕もリアルだと誰かにすすめる時「〇〇っていうエロゲが!」っていうすすめ方じゃなくて、「〇〇っていうゲームが!」っていう言い方をしたり、ビジュアルノベルっていう言い方したりしてます。「エロゲ」というワードを前面にに出すのはあんましないですね。余計な先入観持たせたないためにですが。

  2. ぼぼん より:

    僕もエロゲーが好きで結構プレイしている方なんですが、周りの人には怖くて言えないです。というのも忍者が言っているように、エロゲーは軽蔑、侮蔑されるものだと考えてしまう自分がいるので、何かもう打ち明けたらドン引きされる未来しか想像できないのです。
    打ち明けて、受け入れられるとは思えない…のでエロゲーという趣味は隠しながら生きています。
    一般人にエロゲーを進められる管理人さんは素直にすごいなあと感心しました。

    • e5z6tau9 より:

      コメントありがとうございます!

      「周りの人には怖くて言えないです。というのも忍者が言っているように、エロゲーは軽蔑、侮蔑されるものだと考えてしまう自分がいるので、何かもう打ち明けたらドン引きされる未来しか想像できない」
      これは分かります。僕もそういう気持ちが全く無いという訳ではないんです。ただ、僕も染められた人間ですが、「ドン引きされる恐怖」よりも「誰かにエロゲにハマらさせたい」っていう気持ちの方がでかいんです。

      始めは「はぁ、エロゲだぁ?」とか言ってるやつにエロゲやらせて「面白いじゃん!」って言わせるのって一度体験すると分かると思いますがかなり楽しいんですよ。多分、当時僕をエロゲ的に染めた友人も面白かったと思いますよ。自分で言うのもなんですが、引かれるぐらい「他に面白いのないの!?」って感じでがっついてたので(笑)

      あと、リアルだと既にリア充過ぎる奴とか、あんま二次元に興味なさそうな奴とかにはあんま言いませんし、すすめる人はある程度選びますけどね。

  3. eriri より:

    こんにちは。少しコメントさせてください。

    忍者の意見を叩きのめすには管理人さんの考えじゃ弱いように思えます。

    忍者が言いたいのは記事画像の後の部分にあります。記事の部分では「社会的にエロゲは軽蔑されてるから、どんなに良いものだろうと表に出してはいけない」だけです。

    ですがこの後に「騒いだところでより規制が厳しくなるだけだ。しかしそれはお前たちの本意ではないだろう? だから今は耐えて忍べ!(意訳)」と語られてます。

    忍者が言っているのは
    「エロゲを仲間以外の一般人にまで広めることは、往々にして社会の表へと出ることになる。今までは仲間内で平和にやりとりしていたエロゲが外部の人間への認知度が高まると翻ってより攻撃の対象なったり、謂れのない差別対象と化してしまったり、規制が強くなるだけだ」

    というものです。

    管理人さんは死体を食べる趣味の人をどう思いますか? カニバリズムといわれるヤツです。

    また自分の性器(ペニス)を切り落とし火で炙り食べるという集団もあります。

    管理人さんはこのことについてどう思いましたか? うわ、、、と思ってしまったでしょうか。

    彼らはその行為が「素敵」だったり「神秘的」だったり「楽しい」から行っているんだと僕は思います。

    でもそれは社会的に忌避されるものですよね? もし今の社会でこれらの行為を声高だかに「素晴らしいものだ!」といっても非難されるしかないと思います。

    そして社会的認知度が高まると、実際に体験もしないのに「なんだか気持ち悪い」「生理的に無理」「よくわからないけど消えて欲しい」と訴えかけてくる人は多くなります。

    エロゲもまた同様です。

    下の記事をご覧ください。
    http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/touch/20100224/eroge

    僕はそういった社会的にアンダーグラウンドで軽蔑されてるモノを叫ぶのはよしたほうがいい

    と言いたいわけじゃありません。

    その行為が実を結ぶまでには10年単位の継続と努力が必要になると言いたいのです。

    音楽のロックは当時の教養とされる文化を、価値観を、カウンターカルチャーとしてぶっ壊そうとしました。社会的に認められない音楽で多くの人が死に物狂いで歌っていたのです。

    アニメもそうです。当時の第一世代ヲタクはアニメという媒体を社会に認めさせる為に様々なことをし、様々なこと軽蔑と非難に晒されたと聞きます。岡田斗司夫はその筆頭でしょうか。

    そして現在の「オタクでもないリア充すらも女性すらもアニメを楽しんでる」という状況に繋がります。

    20年前じゃ考えられなかったですよね。

    同性愛も日本じゃまだまだ無理解な人が多いですが、これもまたとーっても昔から侮蔑の対象でした。自分は同性愛者だと名乗ると病院に押し込まれ、あるいは石を投げられたり、殺されることだってあります。

    これは昔ではなく、現代でも同性愛者というだけで殺される事件があるのです。

    管理人さんが社会的にエロゲを認めさせたい。

    と考えるならばエロゲを叩いている人に向かって逐一、誰もが認めるロジックでカウンターとして反論しなければいけないんだと思います。

    このエントリーを論破するくらいではないと難しいです。
    http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/touch/20100224/eroge

    ・ゾーニングの問題

    ・性について

    ・ポリティカル・コレクトネス political correctness(政治的正しさ)について

    僕も不勉強な身ですが、この3つの知識は絶対に必要なのかなと思います。

    今までのコメントについてどう思われましたか。

    • e5z6tau9 より:

      長文のコメントありがとうございます!「なるほどなぁ。」となる意見でなんだかとても勉強になり、考えさせられました。理解力が足りず、eririさんの求めるような回答が出来るかはわかりませんが、自分なりに考えて回答させて頂きます。

      まず、「忍者の意見を叩きのめすには管理人さんの考えじゃ弱いように思えます。」というのは「エロゲを仲間以外の一般人にまで広めることは、往々にして社会の表へと出ることになる。今までは仲間内で平和にやりとりしていたエロゲが外部の人間への認知度が高まると翻ってより攻撃の対象になったり、謂れのない差別対象と化してしまったり、規制が強くなるだけだ」

      という事まで僕が考えていないんじゃないか?という事だと思うのですが、確かに↑「」のようになる可能性もあるだろうとは思ってました。そういうリスクがあるだろというのは分かるのですが、僕はどうも、「エロゲユーザー」「一般人」と明確に分け過ぎてるようで、なんかしっくりこないんですよね。エロゲユーザーだって生まれた時からエロゲユーザーな訳はないですし、どこかで「エロゲ」を知って「一般人」から「エロゲユーザー」になるはすです。(というか、なんかこの言い方だとエロゲユーザーは一般人じゃないみたいでちょっと良くないですね。)
      僕がこの」僕がこのブログで「エロゲって面白いんだぜ!」と言う事で、忍者さんのいうように「認知度が高まると翻ってより攻撃の対象になったり、謂れのない差別対象と化してしまったり、規制が強くなるだけ」というような望ましくない状況に貢献することもあるかもしれませんが、まあそうなったらそうなったでなるようになるんじゃないかなと思います。適当ですいません。僕はエロゲに興味ある人とかが「ふーん、エロゲにもいろいろあるんだな。」とか「エロゲも必ずしもエロばかりでもないんだな。」とか思ってくれればもう嬉しいですけどね。

      現在抜きゲーだろうが、萌えゲーだろうが泣きゲーだろうが一般から見たら全部「エロゲ」ですから、「エロゲとは〇〇だ!」なんて簡単に言うのはとても難しいですけどね。

      確かに突き詰めればカニバリズムとか同性愛も、忌避されてるレベルがかなり違いますが、エロゲと同類と言えばそうなのかもしれませんね。

      「僕はそういった社会的にアンダーグラウンドで軽蔑されてるモノを叫ぶのはよしたほうがいいと言いたいわけじゃありません。その行為が実を結ぶまでには10年単位の継続と努力が必要になると言いたいのです。」
      これはほんとに「なるほどなぁ。」と納得しました。ロックやアニメの例なんか凄い歴史を感じました。ロックのアニメも困難な歴史を乗り越えてきて今があるんだなぁ、と。

      「管理人さんが社会的にエロゲを認めさせたい。と考えるならばエロゲを叩いている人に向かって逐一、誰もが認めるロジックでカウンターとして反論しなければいけないんだと思います。」
      ここについてですが、たぶんエロゲがアニメとかロックのようなレベルで社会に認められるのは「エロゲ」という名称な時点で難しいかなと思ってます。
      そもそも、言われて考えてみたんですが、僕は「エロゲが面白いと言う事を多くの人に伝えたい」というのは確かですが、「社会的にエロゲを認めさせたい」とまでは考えてなかったかもしれません。

      「エロゲなんか!」と叩いてくる人を頑張って論破する事はそんなに重要なことかな?と思います。
      勘ですが、エロゲを叩く人の多くはエロゲなんてやった事すらなくて「なんだか気持ち悪い」「生理的に無理」「よくわからないけど消えて欲しい」っていう感じだと思うんですよね。そういう理屈じゃくて、感覚的に無理、みたいな人にはいくら口で何をいっても意味が無いと思いますし。

      僕自身「社会的にエロゲを認めさせたい。」のかどうかはよくわかわないんですが、忍者の話にしろhttp://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/touch/20100224/eroge
      の記事にしろ、別に論破したとも、したいとも思ってなくて、またその方法もよくわかりません。

      このはてなの記事面白かったです。まとめると「一部分の迷惑な~のせいで~全部が〇〇になってしまう→だからマナー、ルールは守ろう」的な話だと思うのですが、けっこう共感しました。確か一時期、妹パラダイスっていう作品が青少年なんたらで規制されたとかいうニュース見て「これでエロゲとかまで規制されたらマジざけんなだわ。」とか思いましたが、「論破するくらいではないと。」と言う事は、僕=一部の迷惑な~、という事かと思うのですが、正直僕自身「一部分の迷惑なエロゲユーザー(僕)のせいで~エロゲ業界が〇〇になってしまう」みたいに大げさには考えてないです。

      というのも、所詮はブログやってる1エロゲユーザーの一意見に過ぎないので。そもそもエロゲを表に出すなんていうのはエロゲのアニメ化とかコンシューマ化もなんかもそれに入ると思いますし、それらこそ、エロゲユーザーのみでない、新規顧客を考えての動きでしょうし、それによって、エロゲの知名度も僕がブログで勝手になんか言ってるよりも上がるでしょうし、さらに規制されるならとっくにされてるんじゃないかと思います。

      僕がブログで一番言いたいのは単に「エロゲの中には、エロだけでなく、その他のシナリオとか音楽とかの要素が優れている物が多くある」という事実です。エロゲを叩く人をなんとか頑張って説得しようとは特に思ってないです。

      トップページで「エロゲは音楽やCGがあって、他よりも表現の幅が広くて・・・」みたいに自分なりに、「~だからエロゲは面白い。」という事は言ってますが、誰もが認めるロジックではないかもしれませんし、別に誰か認められないという人がいるなら、認められないでいいと思います。何百人のうち、一人でも「へー。」となればそれで僕的にはもう万歳です。

      なんか順番とかめちゃくちゃであれですが、なんとか回答はしたつもりです。ともかく、色々と考えさえて頂きました、ありがとうございます!仮にですが今後、より絶大な影響力でも手に入れた時はもう少し慎重にというか、また新しく考えるかもしれません。

      長文失礼しました!

  4. ERIRI より:

    ・エロゲユーザーと一般人の区分けがしっくりこない

    とのことですが『少数派』『多数派』という見方をしてはどうでしょうか。

    エロゲユーザー、つまりエロゲを愛してる人達は社会的レベルで見ると少ないですよね。

    逆にエロゲを愛してない人達、つまり一般人は社会的レベルで見ると大多数の人が当てはまります。

    ・そもそもエロゲという名称では難しい

    これは僕も考えていました。エロゲは「性」を扱ってるので、アニメ等より社会的評価をあげるのは難しいです。

    何故なら日本では、性的話題を公にするものではないという道徳観があります。更にこの事をを多くの人間が何の疑いもなく無意識のレベルで正しいと信じています。僕もそうです。

    これを壊しひっくり返すにはとんでもない社会的・政治的介入が必要だと思いますし、なによりこの道徳観を壊したからといってエロゲが良くなるとは限りません。

    エロゲの社会的評価が高まったと仮定します。けれどそれって『大衆化』するってことなんです。

    アンダーグラウンドでニッチでマイナーだったからこそ生まれる作品がエロゲにはあるんですけど、大衆化することでそういった作品が生まれなくなる可能性を もあります。

    大衆化するってことは母体の平均値の嗜好を汲むってことですから「ありきたりでもうこのパターン何度目だよ、、、」っていう作品が粗製乱造される場合もあるってことです。

    これってどんな媒体でも、社会的認知度・評価が高まり多くの人間が参入すると必ずと言ってもいい程起こるものです。管理人さんも心当たりないでしょうか。

    僕が思うにこの状況は、

    質が高いエロゲをプレイしたい管理人さんの意向とはずれるのではないか? と思っています。

    管理人さんが行ってる「エロゲの面白さを多くの人に伝えたい」という活動は個人の領域で見るならば良い事だ思います。
    僕だって好きなエロゲ作品広めたいっていう気持ちわかりますし身近な人に勧めることだってあります。

    しかしマクロのレベルで見ると、管理人さんの行動は「エロゲを大衆化するよう励んでいる活動」とも言えます。

    多くの人間が参入すればする程、その媒体は低度化を避けられませんし高度化した作品の総体数は減ります。総体数が減るだけなので0になるわけでないです。

    アンダーグラウンドという土壌だったからこそ名作・怪作・奇作・傑作が多く生まれていたんじゃないか。

    けれど参入者がいない媒体に未来はありません。それが商業構造で成り立っているならば尚更です。

    難しいですね。ただ今一度ここを考えてみるのもありなのかなと思いました。僕の答えとしては(うわなにするんだやめ

    ・説得する

    あのエントリーはコメントの応酬まで見るといいとおもいます。

    管理人さんは反論をしてもその人を説得できないと言っていますが、説得する必要はありません。

    エロゲを叩いてる人達を納得させる必要も説得させる必要もありません。カウンターという『行為』に意味があります。

    「エロゲって◯◯だから気持ち悪い」「エロゲは犯罪予備軍」

    という意見が出たらそれらがいかに間違いだということを反論することの繰り返しで市民権が得られる。と僕は考えています。

    相手を論破したとしましょう。この時相手は納得しなくてもいいんです、その会話の応酬を見ていた外野の人達に「エロゲってちゃんと考えてみると気持ち悪くないわな」と思わせることが重要です。

    だから外側で見ていた人達に伝わるように知識が必要なんです。そしてそれを支えるロジックが。

    この年単位の繰り返しが偏見と差別を少しづつ無くしていきます。『LGBT』と検索すると僕が言っている意味ふんわりと伝わると思います。

    http://diamond.jp/category/s-lgbt

    ある何かを不当に評価されたり、誤った論理で対象を貶していたのを見た時に『黙る』のがイチバン駄目だと思ってます。

    黙り続けていれば、その評価は覆りません。

    さらに当事者が何も言わないだとすれば周りから「反論しないってことは叩いてる側の意見の方が正しいのね」と思わせてしまいます。
    それがいかに間違いだったとしても外部である当事者ではない彼らはその意見について判断ができませんから。

    だから黙るのではなく、反論し声を上げていくことが大切なんだと思ってます。言葉で言うのは簡単に聞こえるかもしれませんが、実際は声を上げた人に非難や中傷、軽蔑に晒されるのが常なので苦難の道ですけれども。

    管理人さん的には、例え説得ではなく反論することだったとしてもどうでもいいんだと思います。

    僕が言っているのは、『謎の忍者の意見に沿うならば』という流れでコメントさせて頂きました。

    • e5z6tau9 より:

      またとてもためになるコメント、ありがとうございます!
      「大衆化すると媒体は低度化を避けられませんし高度化した作品の総体数は減ります。アンダーグラウンドという土壌だったからこそ名作・怪作・奇作・傑作が多く生まれていたんじゃないか。」
      うーん、これは確かに一理あるなと納得しました。確かに僕の活動は「大衆化させようとしてる」と言って間違いはないでしょう。近年、エロゲ業界の縮小が騒がれていて、「それはいかんわ!」って事で活動を始めましたが、確かに視点を変えると↑のような事も言えますよね。いやほんと村正で学んだ通り世の中は何事も表裏一体ですね。

      「参入者がいない媒体に未来はありません。それが商業構造で成り立っているならば尚更です。難しいですね。ただ今一度ここを考えてみるのもありなのかなと思いました。」
      そうですね。ここは今一度考えてみるべき点かもしれませんね。と言う事で考えてみたんですが、とりあえず、僕の今の結論は「大衆化させようとする」というスタンスは変わらないでいいかなと。
      理由なんですが、「媒体は低度化」というのは確かに大衆化すれば不可避かもしれませんが、それもまた子供が成長するのと同じようにその媒体の成長とか発展には通る道なのかなと。

      具体例を挙げますと、TYPEMOONはおそらく最も「大衆化」しているエロゲメーカーと言え、「fate」という大作を生み出し、最早通常の「エロゲブランド」とは比べものにならないくらいの非エロゲーマーのファンも獲得したと思いますが、確かどっかの記事で誰かが「TYPEMOONは拝金主義に落ちた」みたいな事を言っていました。
      実際、商売する側から考えれば完全新作の何かよりもファンが多数ついている「fate」関連で攻めた方がローリスク・ハイリターンが期待できるのは確かだと思います。

      TYPEMOONとしても「こんなの作りたい。」というのがあっても、「いや、でもfateで言った方が売れるし、fateで行こう。」みたいな感じで、「自分達が作りたいもの」より「大衆に求められるもの」を優先する方向に結構傾いているんじゃないか、というのは感じます。

      「自分達が作りたいもの」より「大衆に求められるもの」を優先するような流れはeririさんが言う「低度化」に当たると思いますが、仮にTYPEMOONが今後ずっと、fate,fateで攻め続け、まほよの続編や月姫のリメイク、未知の新作などはずっと制作してくれないとしても、それはそれで仕方ないことなのかなと思います。僕も大ファンなので、仮にそうなったら泣きたい程残念ですがね。

      というのも、所詮こちらはユーザーに過ぎないので、作る側が「もう作りたくない。」と言ってしまえばそれまでなんですよね。ブランドが大衆化して大衆が求めるようなものだけを追い求めクオリティが低いものばかり作るようになったり、「お金も溜まったし、もう新作なんか作らんでいいわ。」ってなったとしてもそれは個人の決断なので止められませんし。もし、僕がそんな流れにいくらか貢献していたとしても、それがそのクリエイターさんの出した結論なら、仕方ないと思うと思います。

      ただ、勘ですが、僕の望むようにエロゲ業界が回復、発展し、大衆化したとして、「ありきたりでもうこのパターン何度目だよ、、、」っていう作品ばかりが生まれるようになったとしても、数年、数十年もすれば、ユーザーからも何かしらその流れを批判する声が出てきて、作る側もまた「流れを変えないと。」と言う風に徐々にまた面白い作品がどんどん出るようになるんじゃないかなと。

      まあどんな業界も人の人生と同じように浮き沈みを繰り返していくのが自然な姿なのかなと。

      「ある何かを不当に評価されたり、誤った論理で対象を貶していたのを見た時に『黙る』のがイチバン駄目だと思ってます。黙り続けていれば、その評価は覆りません。」これはほんとその通りだと思います。確かに説得させなくても、「エロゲってちゃんと考えてみると気持ち悪くないわな」みたいに少しでも思わせる為に何かを言うというのはほんと重要かもしれませんね。

      僕の身の回りの人間には「エロゲとは〇〇だから素晴らしい!」と言って、「へー、そうなんだ。」と思わせてますが(たぶん。)、そういう事の積み重ねが大事なのは確かにそうかもしれません。
      ただ、中には「聞く耳もたん。」って感じで訳のわからない価値観に凝り固まってるような厄介な人もいて、そういう人とは会話する事自体面倒な上つまらないので早々に撤退しますけどね。

  5. ERIRI より:

    前回は僕自身の考えを発言するのは保留にしましたが、管理人さんと同様に「大衆化するよう働きかけていい」と思います。

    何故ならエロゲはそもそも「性」という部分で多くの人間がふるいにかけられるからですね。

    「エロゲとかただのオカズだろ?購入者きめえ」というのが大半の価値観なので、
    ここを超えて「エロゲは何だか面白いとらしい。俺も1度やってみっか」という強い動機を持った人しか足を踏み入れられないと僕は思ってます。

    なのでエロゲはその媒体の性質ゆえにそもそも大衆化しにくいものだと考えられます。

    (しかしこれは現状の見積もりなので今後どうなるかはわかりません。key、オーガスト、型月はアニメユーザーにも手を伸ばしているのでエロゲがアニメ以上の価値を持っていると思わせることに成功する可能性も十分あります。そうなったらアニメユーザーの未成年者でもこの世界に入ってくると思いますし、成人であるならば尚更でしょう。そこに『面白い』『楽しい』があるなら人は動き出しますから)

    でもそうなったらそうなったらですよね。

    僕としては、管理人さんのエロゲの面白さを広める活動を影ながら応援しています。

    それでは長文失礼しました

    • e5z6tau9 より:

      「エロゲとかただのオカズだろ?購入者きめえ」というのが大半の価値観なので、
      ここを超えて「エロゲは何だか面白いとらしい。俺も1度やってみっか」という強い動機を持った人しか足を踏み入れられないと僕は思ってます。

      これは心底同意です。このブログが少しでもそういう流れを作る一部にでもなれたらと思ってます。

      key、オーガスト、型月、ニトロ+など大手は商売も手広くやってて上手いですよね。やはりシナリオで勝負できるので、コンシューマ化とかアニメ化とかどんどんしてて、ほんといいと思います。面白いならどんどんコンシューマ化、アニメ化、さらにはCLANNADとかグリザイアみたいに海外進出してけばいいなとか思ってます。

      「僕としては、管理人さんのエロゲの面白さを広める活動を影ながら応援しています。」
      こちらこそ、なんだか久しぶりに改めて考えさせるきっかけになるような実りあるやりとりが出来ました。ありがとうございました!

      今後も活動していく上で、ERIRIさんのような深い考えをお持ちの方の意見はとても参考になるので、また何か機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!
      それでは失礼いたします。

  6. 男です より:

    こんばんは。元ネタを作品では見ていないのですが、あれは一種の自虐ネタに見えました。「私ってオタクで駄目だよなあ本当」というような感じで。
    ちなみに、ニトロプラスの虚淵氏は、ファントムのラノベ版で、エロゲに関してやや自虐的に書いていたような記憶があります。

    美少女ゲームをチャーシュー麺に例えていますが、かつて美少女ゲームを遊んでいたとき私の考えは別でした。
    ラーメンはチャーシュー抜きラーメンで食べて、チャーシューはラーメンに載っている物ではなく、チャーシューの盛り合わせを食べるタイプでしたね。
    ラーメンとチャーシューを合わせるのではなく、ゲームかアダルトの特化型が良いという考えだったので。
    (話は逸れますが、実際のラーメンではチャーシュー乗せが好きです。)

    少数派かもしれませんが、こういう人もいると言うことで。

    • シナリオゲー大好き より:

      コメントありがとうございます。
      なるほど、確かにそういう考え方もありですね。

  7. ふちさ より:

    お久しぶり…という程でもないですがコメント失礼します
    謎の忍者はソフトハウスキャラの「(link:駿)」という作品のキャラみたいです。とある方のブログに書いてありました。今日初めて知りましたよ。まあ、そのメーカーの解散記事なのですが…
    こんな悲しい気持ちの時はアキバでも行こうかなと思いましたが、コロナで行けないという…
    ちなみに管理人さんはアキバには行ったことがありますか?私はアキバズトリップというリアルなアキバの街並みを描いたゲームが好きなのですが、未だにそのゲームの街並みと実際の秋葉原が変わってないんですよね。
    電気街だった頃の秋葉原が好きだった人は寂しい思いをしたのでしょうが、私はまだ大丈夫そうです。最もいつか同じ思いをするかもしれないので、これからもアキバ、特に中央通りの二次元関係には頑張ってもらいたいですね。外国人向けの観光地に成り下がったとか言う人もいますけど、やっぱりアキバ程オタクにとって優しい、居心地のいい場所はないと思ってますから。

    • G より:

      コメントありがとうございます
      好きなメーカーの解散ってやっぱり辛いですよね。

      ただ、解散、終わってしまった時こそ、「ああ、こんな悲しいってことは俺はこのメーカー、好きだったんだな。」と改めて気づかされたりします。

      私はエロゲ業界を私なりに盛り上げていきたいと思い、私なりに動いてたりします。

      しかし、そればかりになって、肝心の自分がエロゲを出来てない日々が割と続いてました。

      昨日、久々にエロゲを一本やりました。レイルロアの略奪者です。

      ああ、やっぱり「エロゲって素晴らしいな」と自分のエロゲ愛を改めて実感しました。やはり、定期的にやりたいし、やるべきだなと感じました。

      アキバには、数回しか行ってません。地方なので。なので、ふちささんのような愛着は湧かないですが、そんな愛着が湧いてしまう場所があるって事が本当に素晴らしいし、羨ましくもあります。

      私は二次元大好きですが、もっぱら引きこもり気質なので^^

  8. さかな より:

    似たような話に最近関心を持っていたので、意見を書かせていただきます。

    結論から述べると、私は「エロゲー」が社会から排除されることを不当に感じる立場です。
    書きたいことは色々あるので、箇条書きにいたします。

    ・現実の恋愛・結婚との不均衡
    現実の恋愛・結婚の中にはセックスがあることが当然とされています。そして、セックスから性的な充足を得ています。
    なのに、二次元キャラクターとの性愛はセックスがあれば「エロ」の烙印を押されて、お色気しか「一般」として認めてもらえない。
    これは不公平だと感じます。
    なぜかお色々が「正常」で、セックスが「異常」扱いされるのです。自分はこれは明白な差別だと思っています。

    ・スティグマの問題
    「エロゲー」を隠さないといけないとなると、キャラクターや音楽のようなコンテンツ、携わる人々までもが「エロゲー」に関わっていることでの排除を受けるリスクが生まれます。
    スティグマ化されれば、それこそ「エロゲー」が嫌われてしまう原因になると思います。

    ・従来的な性産業との比較について
    「エロゲー」を風俗等に喩える主張についてのベストな回答としては、「性のあり方ごとに位置付けは異なるので、ある文化が妥協点にできたことでも、別の文化では妥協点になりえない」というのがベストだと思います。
    風俗の側を基準として、「エロゲー」の側がそれに合わせないといけない理由はありません。
    たとえば、風俗にとってはキャラや音楽等は専らの「営利的言論」なのでしょうが、二次元カルチャーでは「恋人」であったり個人のアイデンティティの表明で、憲法学的な観点からも保護の必要性は大きく異なると思います。
    最近はセックスワーカーの地位向上運動も活発になっているので、風俗の側もこの先どうなるかは分かりませんが、仮に風俗の人々が妥協したとしても、文化コードの違いは尊重されるべきだと思います。
    これは、「同性愛はスカトロプレイのような性的嗜好と何が違うのか?」と問うような事例に似ていると思います。

    ・性表現が文化性を持つことの政治的正しさ
    自分は中学生の時にネットで「エロゲー」というものを知り、「エロゲー」の物語性やキャラクター、音楽、派生コンテンツが評価されていることに衝撃を受け、だからオタク文化って凄いと感じました。
    性表現がスティグマではなく功績として評価されることは、政治的正しさとしてアピールすることさえ可能だと考えています。
    むしろ、性表現を消費して後は「ケガレ」として社会的に排除するようなマジョリティ社会の態度こそ、非難されても良いと思います。

    ・性描写の現実性愛とのルールの違いについて
    性描写について現実では駄目なことが描かれているという話も、「キャラクターとの性愛はあくまでキャラクターの性愛である」という形で肯定できると思います。
    また「エロゲー」のキャラを排除から守ることは、そのキャラクター自体が大切であるということでもあるので、現実の人間への欲望を助長するというような話が偏見であると示すことにもなると思います。

    ・本当に守りたいものを守るべき
    「エロゲー」は元々オタクカルチャーの中心でした。なのに、碧志摩メグや温泉むすめ等公共事業のために作られたキャラを熱心に支持する人達が、「萌え絵のルーツはエロゲーではない」という擁護論を述べたり、「エロゲー」関連のものを積極的に排撃する事例を見てきました。
    自分は、オタク文化が認められたどこれか、これこそ「文化の盗用」なんじゃないかとさえ思います。

    ・最後に
    自分は別に「エロゲー」を万人にプレイして欲しいなどとは考えていません。しかし、「普通」のものとして扱って欲しいと思います。
    作品自体の一定の年齢制限や、性描写自体のゾーニングは必要でも、話題やキャラクターや音楽等の派生コンテンツに引け目を感じる必要もなければ、作者や出演者等が作品に関わっていることを隠す必要もない。そういう社会になれば良いと思います。
    「万人向け」でないのは、セックスを含む現実の恋愛・結婚や、「一般」作品のお色気描写も同じ事です。
    また、争いを避けたい、秘匿したいとの意見については、あくまで「権利」として主張すべきものだと思っています。同性愛における「カミングアウトしない自由」のようなものとして。

    なお、「エロゲー」と「」を付けましたが、シナリオゲーと抜きゲーの間で線を引くのも誤りかなと思います。性描写そのものか否かや、性描写自体について語る場合は真剣なものかが線になるんじゃないかと。

    • G より:

      長文コメントありがとうございます!!

      今年のお盆はかなり久々に帰省したらサクッとコロナにやられてしばらくダウンしておりました。
      その関係できづくの遅れてしまい、申し訳ないです。

      かなりいろいろ考えていらっしゃるのですね!
      自分もこの記事書いたあたりの頃はいろいろ「エロゲ」とそれを取り巻く社会について色々考えたりしたものですが、今は結構頭空っぽになってきてるので、さかなさんと同じレベルでは話せないかもですが。

      現実の恋愛・結婚の中にはセックスがあることが当然とされています。そして、セックスから性的な充足を得ています。
      なのに、二次元キャラクターとの性愛はセックスがあれば「エロ」の烙印を押されて、お色気しか「一般」として認めてもらえない。
      これは不公平だと感じます。
      ➡確かに。二次元においては、セックス=エロ、ですね。リアルでも恋愛、結婚にもセックスは基本一緒についてくるものですが、なんとなくですけど、「リアルの恋愛、結婚は高尚なもの」、っていう固定概念でもあるんじゃないかなーって私的には思ってます。みんな、恋愛、彼女、彼氏、結婚、これらの言葉はよく使いますけど、「セックス」って言いませんからねw

      「エロゲー」は元々オタクカルチャーの中心でした。なのに、碧志摩メグや温泉むすめ等公共事業のために作られたキャラを熱心に支持する人達が、「萌え絵のルーツはエロゲーではない」という擁護論を述べたり、「エロゲー」関連のものを積極的に排撃する事例を見てきました。
      自分は、オタク文化が認められたどこれか、これこそ「文化の盗用」なんじゃないかとさえ思います。
      ➡そんな事もあったのですね。作られた目的が高尚なものならそれ自体も高尚なものになる、ってことですかね。イメージは良くしておきたいからそういう事するのかもしれませんが、自分にとって都合が悪いものを理不尽に叩く人ってホント見苦しいと思います。

      「エロゲー」と「」を付けましたが、シナリオゲーと抜きゲーの間で線を引くのも誤りかなと思います。性描写そのものか否かや、性描写自体について語る場合は真剣なものかが線になるんじゃないかと。
      ➡当時の私は割と線引きするべし、みたいな感じで言ってた記憶がありますが、今はそんなに意識して線引きはしてないです。まあでも、Hシーンの実用度にしても、抜きゲーはキャラに感情移入する前からおっぱじめることが多いので、シナリオゲーや萌えゲーでHシーンも頑張ってます、感じのが一番実用度も高いなあとは近年気がつきました。

      • さかな より:

        ご返信ありがとうございます。

        「オタク」の地位向上に伴って、「エロゲー」で掌を返す人を見てショックだったので、このブログを見て救われた気分になりました。

        実を言うと、自分は元々シナリオゲーマーではなく、外からエロゲー文化を見て凄い文化があるなあと思っていたぐらいの人間なんですが、これを機にプレイしてみて、『素晴らしき日々』にドハマりしました。

        自分は、お色気ではない完全な性表現が文化性を持ってるエロゲー文化って凄い「高尚」だと思います。むしろ、最近ポリコレ論争で話題になるような脱色された表現が二次元文化だと思われる方が嫌です。それこそ、舐められると思います。

        冷静に考えると、「ただちに理解されなくとも完全な性表現をしている作品」と「社会の多数派に認められるために無難なお色気にした作品」とでは、前者の方が「高尚」なものと感じる人も多いはずです。

        エロゲーの芸術性が欺瞞だというなら、「一般」作品の芸術性も、現実恋愛が愛だというような話も、それらが万人向けだという主張も、十分欺瞞ですよ。

        それと、近年は性表現の規制を不当と感じる人が増え、表現規制反対をメインで活動してくれる議員さんも現れましたが、その背景はやはりネット空間では性表現について語る自由があったからなんですよね。

        地上派メディアが主流だったゼロ年代には、ネガティブな報道を一方的にされている状態でしたし、こちらサイドが魅力をアピールできないと偏見ばかりが流布されてしまうと思います。

        二次元性愛の権利を考えるに当たっても、「(セックスの相手との)恋愛について語る自由」を無視した運動は駄目だとも感じます。

        やや、愚痴っぽくなりましたが、ブログの他の記事も読ませていただき、作品選びの参考にしようかなと思います。

        • G より:

          「オタク」の地位向上に伴って、「エロゲー」で掌を返す人を見てショックだったので、このブログを見て救われた気分になりました。
          ➡そんな風に言っていただけると、3,4年くらいだいぶブログお休みしてましたが、自分がこれまでやってきた事にも意義はあったんだなあという気持ちになります。ありがとうございます!

          「ただちに理解されなくとも完全な性表現をしている作品」と「社会の多数派に認められるために無難なお色気にした作品」とでは、前者の方が「高尚」なものと感じる人も多いはずです。
          ➡昔はもっぱらシナリオゲーばっかやってたので、気にしてませんでしたが、「この作品はシナリオに力入れてるから、エロはテキトーでいいでしょ?」と言わんばかりの「一応、エロゲーだから、一応、エロシーンも入れときました。」みたいなスタンスは結構腹立ってます。
          絵、文章、音楽、Hシーンなど、いくつかの要素が合わせってエロゲーが成り立つわけですが、本当にこれらの要素こだわれる部分は全部こだわろう、っていうのが伝わってくる作品もありますからね。ジャンル的にエロゲーだから申し訳程度にクソみたいなHシーンしか入れないならもう全年齢いけば?とか思っちゃいますね。

          エロゲーの芸術性が欺瞞だというなら、「一般」作品の芸術性も、現実恋愛が愛だというような話も、それらが万人向けだという主張も、十分欺瞞ですよ。
          ➡完全に同意です。本当にその通りだと思います。