âge制作のゲーム「君が望む永遠」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 ※PS2で全年齢版あり、プレイ時間目安:35~40時間
・感動・・・10
・ハマり度・・・9
・キャラ・・・9
・音楽・・・8
・CG、演出・・・8
・総合・・・9
有名な作品なので、存在はかなり前から知っていたんですが、「鬱ゲー」「主人公がヘタレ」っていうことでも有名だったので、ちょっと敬遠してたんですが、やる気を出してプレイしてみましたが、確かに評判通りの鬱ゲー、泣きゲーでした。
序章は平穏な学園生活なんですが、序章の終わりから、2章にかけての展開はかなりびっくりする展開になってます。
2章からは雰囲気がいきなりガラッと変わって、ほんとに重い話です。
「よくこんな重い設定思いついたな」ってくらいのほんとに見てて胸がキリキリするような話です。
主人公の心理描写もとても緻密で、複雑な人間関係に悩み苦しむ主人公の姿からは考えさせられるものがあります。
特に終盤は、「ドロドロの三角関係(または四角関係か)の行方にどう決着がつくのか?」というのが非常に見ものです。
ただ、シナリオによって感動もかなり違いました。
やはりメインの遥、水月、茜の話がかなり感動しました。
サブキャラルートは大体微妙だったんですが、天川さんルートだけは普通に感動しました。
まず、スクールデイズの伊藤誠に次くらいに「ヘタレ」でかなり有名な主人公ですが、僕的には評判ほどには気にならなかったです。
状況が状況なので、「優柔不断っつっても仕方ないんじゃね?」って気がけっこうしました。(ただルートによってヘタレ度もけっこう違ってくるので、一概には言えないのですが。)
確かに優柔不断で、状況に流されやすいというのはあると思いますが、「実際、自分がそういう場面に直面したら?」というのを考えると、「あんなもんじゃね。」って感じがします。(まあ、たしかにかっこいい主人公では断じてありませんが、共感はできました。)
そんな感じの主人公を「うじうじしてて、見ててむかつくだけのへタレ」と思うか「弱い部分に共感できるか」どうかはこの作品を楽しめるかどうかの一つの大きな目安になるかもしれません。
ヒロインは普通に可愛いんですが、「どんだけ主人公のこと好きなの?」っていうのはありました。
エロゲーですからヒロインが主人公のこと好きなのは当たり前なんですが、一般のエロゲーのヒロインよりも好きのレベルが病的って感じです。(ちょっとスクールデイズ思いだしました。)
その愛の強さ故に狂ったり堕ちたりすることもあるんですが、人としての魅力も確かに持っているヒロインたちです。
音楽に関しては、BGMが場面にとても合っていて、この重い話をより引き立ててます。
EDは数種類あり、どれも流れた始めた時はとても感動しました。
けっこう古い作品ではあるんですが、キャラ絵は普通に可愛いです。
特に茜ちゃんは一番可愛い。
演出についてはシリアス、泣きのシーンの演出が上手いです。
あと、リメイク版ではグラフィックが割と綺麗になってるのと、演出もちょっと凝ってみた感じです。(瞬き、口パク、あとちょこまか動いたりします)
「泣きゲー」「鬱ゲー」「主人公がヘタレ」ということで非常に有名なこの作品ですが前の二つはまさにその通りだと思います。
ただ、「主人公がヘタレ」っていうのは、別に間違ってはいないんですが、性根から腐っているようなキャラでもないので、そこまで気にすることもないかと思います。(評判が酷過ぎるので、ほんと最低最悪で目も当てられないような奴かと思ってました。)
以下の要素を求める人にはとてもおすすめしたい作品。
・感動
・鬱
・心理描写が緻密
・ドロドロ恋愛
OP↑
無印版でも十分この作品の良さは味わえると思いますが、リメイクではグラフィック、演出の強化+遥、水月、茜の後日談である、三章も収録されているので(内容も中々良かった。)、無印版、PS2より値は張りますが、個人的にはリメイク版がおすすめです。