Alcot制作のゲーム「Clover Day’s」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 プレイ時間目安:25~30時間
・感動・・・9
・ハマり度・・・9
・キャラ・・・10
・音楽・・・10
・CG、演出・・・10
・総合・・・10
「王道ものの作品がやりたいな。」と思ってプレイしたのがこの「クローバーデイズ」ですが、まさに期待通りという感じの安定した面白さの作品でいした。
特別「おおっ!」となるような予想外の展開とかはないんですが、純粋に王道な感じのシナリオになっています。
ですが、それはつまらない訳では全くなく、とにかく可愛らしいキャラたちとの微笑ましい日常シーンからシリアスなシーンまでほとんどだれることなく楽しめました。
「鬼ごっこ!」でも感じましたが、展開的には王道ではあるんですが、 日常シーンとシリアスとのバランスが絶妙で、重くなり過ぎず、しっかりとメッセージ性のある作品になっているので、すごく後味がいいですね。
また、個別ルートではその一人のキャラにスポットライトが当たるのは当然なんですが、他のキャラも非常にいい味を出していて、「次はこの娘攻略したい!」って思わせてくれます。
物語途中に、 キャラが心情を独白シーンがあるんですが、これは中々斬新で良かったです。
主要キャラ紹介
・鷹倉 優人
本作の主人公であり、杏鈴・杏璃の義兄である。
イギリスの養護施設で育てられた後に、鷹倉家の養子となった。日本に来たばかりの頃は日本語がほとんど話せず、ヒロイン達の世話になった。それ以来、10年以上幼馴染の関係が続いている。
・鷹倉 杏鈴(CV:桐谷華)
主人公の義妹で、杏璃の双子の姉。イギリス人と日本人のハーフであり、金髪である。
重度のブラコン。人見知りが激しく、優人が来た当初はなかなか馴染めずにいた。ある事がきっかけで一層距離が離れるが、ある事件を機に懐くようになる。
・鷹倉 杏璃(CV:黒須桐子)
主人公の義妹で、杏鈴の双子の妹。姉同様イギリス人と日本人のハーフである。日本人の血が濃く出たのか、黒髪をしている。
寒色系の服装を好んで着ている。 学年主席の優等生である。杏鈴とはまた違ったブラコン。ツンデレで優人が杏鈴を甘やかしている所を見ると羨ましそうに見ているが「大人ですから」と見栄を 張る。
・加賀美 ヘキル(CV:北見六花)
主人公の一つ年下の幼馴染であり、ヒカルの双子の姉。
マイペースな性格で、若くして画家として活動している。優人との再会を喜んでおり、再会早々キスしている。優人へストレートに「お嫁さんにして」などと口にする事が多い。
・加賀美 ヒカル(CV:北見六花)
主人公の一つ年下の幼馴染であり、ヘキルの双子の妹。
男嫌いであり、ヘキルを溺愛している。モデルとして活躍している。へキルを奪ったとして優人を嫌っており奪い返そうとしている。ヘキルとは違って男勝りな乱暴な口調で自分の事を「ボク」と呼んでいる。
・竜胆 つばめ(CV:遠野そよぎ)
主人公の幼馴染。容姿と性格から学園のアイドルとして扱われている。パニックになると関西弁が出てしまう事が多い。
優人とは付き合いが長く、演劇部でも一緒だったため時折夫 婦漫才のような事は始めてしまう事がある。
・結橋 泉(CV:楠原ゆい)
主人公の幼馴染。家が母子家庭のため、バイトに明け暮れる生活を送っている。主人公をライバル視しており、よく口論となる。
杏璃とはまた違ったツンデレで優人を嫌ってる風に振舞うが優人に褒められたりすると顔を染めて喜 んでたりする。
お兄ちゃん(主人公)大好きな義理の妹二人と、お淑やか系とツンデレの幼馴染二人と、さらに幼馴染の白髪美人の双子二人。
もちろんみんな主人公に惚れてます。
数あるエロゲの中でも、そのリア充っぷりは相当なもので、物語に入り込めればイチャラブシーンを楽しめますが、ちょっと離れてみてしまうと「は?何このバカップルうぜー。」ってなるかもしれません。(僕もちょっとはなりました。)
みんなそれぞれキャラが立っていて、 それぞれ違った可愛さを存分に発揮していて、個別ルートではそれぞれのキャラに存分に萌えられます。やはり妹は素晴らしい。。。
Alcotさんの作品は「鬼ごっこ!」に続き二作目になりますが、音楽の良さにけっこうびっくりしました。
癒し系のピアノ曲がかなり良い感じです。
また、OP、EDも凝ったですし、「あなたに伝えたい」というBGMは単体でも聴きたくなる程良かったです。
この作品に限りませんが、最近のはほんとに音楽といい、グラフィックといい、より美しく、よりリアルになって、クオリティが上がってますね、嬉しい限りです。
また、今作は中々珍しい、というか僕は初めて見るシステムなんですが、 文章の表示が斬新です。
枠の上にキャラ名が表示されないかわりに、文章枠がキャラごとに位置と色が変わり、感覚としては少し漫画っぽい感じになってます。
↑こんな感じで名前の表示がなくても誰が喋ったかは分かるようになってます。
↑主人公の台詞、モノローグは真ん中。
さらに、今作は キャラの表情がコロコロと頻繁に変わり 、その時々の心情を非常に上手く表しています。
たった数回のやりとりですが、表情の変化が5つくらいもあり、また、「何よ!っ」と感情をあらわにするようなところでピョコっと上に跳ねたりして、体も使って、感情を表現しています。
最近の作品はまだ数本しかプレイしてませんが、こういった 些細な動きでよりキャラの感情を表現させるという動きは出てきてる感じがしますね。
また、OPも凝っていて、個別ルート入る時、毎回OPが流れるんですが、 曲は同じでも、キャラごとに少し違った演出になってるので、間違っても飛ばしてしまわないようにしましょう。(見ればより期待感が増します。)
キャラ萌えも素晴らしいですし、シナリオもしっかりしてるし、文章やキャラなんかも特に癖もないですし、 幅広い人におすすめしやすい作品です。
以下の要素を求める人には特におすすめしたい作品。
・キャラ萌え
・音楽が良い
・王道
OP↑
また、この作品には別売りで「Hシーン追加パッチ」があります。
本編でもエロにもそこそこ力は入ってますし、各キャラ4シーンぐらいあるのですが、さらにHシーンが見たいという方は買ってもいいかもしれません。
各キャラ1個ずつ、計5シーンで、うち二つが3Pです。
あと、僕はプレイし始めた後で知ったので仕方ないのですが、この作品は同じ舞台で「Clover Heart’s」という作品の10年後を描いた作品らしく、他の方も、「Clover Heart’sを先にやると良い」という声がけっこうあります。
僕はそうしなかったんですが、今からやるという人は先にこちらをやっておくとより今作を楽しめるかもしれませんね。