TYPE-MOON制作のゲーム「fate/staynight」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 ※PS2、PSVITAで全年齢版あり、プレイ時間目安:55~60時間
・感動・・・9
・ハマり度・・・10+
・キャラ・・・10+
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9(VITAなら10)
・総合・・・10
再アニメ化で熱いこの「fate/staynight」は、エロゲ界では恐らく一番の知名度を誇る作品で、一般人も聞いたことはある人は多いでしょう。
バトル系のゲームで私が初めてプレイしたゲームでもあり、このゲームで初めて本当に「燃え」の魅力を知ったような気がします。
バトルシーンがかっこいいし、それぞれのキャラの思惑や策略なんかが交錯して進んでいくストーリーは時間を忘れてしまう程に面白い。
そして感動のラスト、評判に違わない、文句なしのシナリオでした。(3ルートあるんですが、どれも秀逸)
あと、このゲームのライターさん、「奈須きのこ」さんの文章はとても独特です。
賛否両論で中には批判的な人もいますが、何が言いたいのかよく分からないような独特な言い回しなんかは私個人としてはかなり好きです。(上手い下手なんて論じれる立場でもないですが、とにかく、本作に限りませんが、この人の描く世界観と文章には病み付きになってしまうような中毒性があります。)
また、このゲームはボリュームも相当あり、やりごたえも十分です。(おそらくプレイ時間は50時間を超えるほどあったような)
このゲームはストーリーももちろん素晴らしいのですが、それ以上にキャラの魅力がほんと素晴らしいです。
基本、キャラがかなり濃くて、キャラの「かっこよさ」「可愛さ」は抜群のゲームだと思います。(僕は基本グッズとかはそんなに買わない人間なんですが、fateのグッズはいくつか持ってます。)
この作品ほど、高レベルで、時に「燃え」、時に「萌え」れる作品は無い気がします。
プレイすればきっと誰かお気に入りのなるキャラがいると思います。
ちなみに「イリヤ」という少女キャラがいるんですが、彼女は僕の中では最強のロリキャラです。(僕を目覚めさせたのも彼女です。)
イリヤの「お兄ちゃん!」には何度も魂持ってかれそうになりました。
BGMはいいです。
感動するシーンでの曲もいいんですが、バトルシーンの曲はほんと印象に残ります。(曲流れるだけで、「キターッ!」って感じになります)
TYPEMOONの絵ってなんか特徴的(どこがってのもいいずらい)なんですが、僕は好きですね。
バトルシーンのエベントCGもかっこいい。
バトルシーンの演出もかっこいいですねー!
武器を高速で振り回す時とか、移動のする時のフォンフォンいう音は臨場感あっていいです。
ちなみにfate/zeroといい、再アニメ化のstaynightのアニメのグラフィックの美しさはもう素晴らしいしか言いようがないほどに綺麗。「これぞ映像美!」って感じです。
とにかく、まだやってない人はやってみて下さい、評判に違わない名作ですので。
以下の要素を求める人には特におすすめしたい作品。
・燃え
・ハマる
・キャラが魅力的
・キャラ萌え
・長い
・文章が独特
セットでお得↓
PC版はHシーンありでヴォイス無し、PS2、PSVITA版はHシーン無し、ボイスありになってます。
後、「バトル系だと人が死ぬときにグロかったりしないの?」の心配な方もいるかもしれませんのでどんな感じがおお教えしておきます。
文章ではいろいろと書かれていますが、CGは血が出る程度のシルエットだけです。
変なもんが飛び出したようなCGとかは無いのでご安心下さい。
僕は5歳くらいの時に「新世紀エヴァンゲリオン」(わからない人すいません。ただ、かなりグロいです。)のグロいシーンを見てしまい、
「グロ」はトラウマになってしまいましたが、そんな私でも特に苦もなくプレイできるレベルです。
「fate」のシリーズはこのstaynightだけでなくいくつかあり、発売日の順序は逆ですが、時系列で言うと、「fate zero」(アニメ)→「fate staynight」→「fate hollow ataraxia」の順になります。
全部やりましたが、どれも大好きです。
「hollow ataraxia」は「staynight」のファンディスクのようなものなので、最初にプレイするのは止めた方が良いですが、「staynight」と「zero」は別にどちらからでも良いかもしれません。(私は先に「staynight」をプレイしました。)
以下の記事は私がこの物語を通して考えたことです。(ネタバレはなし)読んでみたい方は是非読んでみて下さい。
この話は「正義の味方になりたい。」という考えを持った主人公の話です。
しかし、正義の味方と言っても、誰かを救う、守るということはつまり誰かを救えない、守れないということでもあります。
救えない人間というのはどうしても出てきてしまいます。
「多くの人間を救うために少ない人間を捨てる。」この選択は確かに正しいと思います。
しかし、それは正しいとしても間違いなく「罪」であると思います。その罪を償うことは何をしても出来ないと思います。
ゲーム内で主人公は「正義の味方」と信じて進んできた自分の道を行く上で、この「正義」が抱える大きな問題に直面し、苦悩しながらも進んでいきます。
「自分の信じる道を行くために、多くのものを犠牲にしてしまっても進み続けることができるか?」ということを私はこの作品を通して深く考えさせられました。
ただ、結果が納得出来なかったからと言って、それで自分を曲げるなんてことをすれば犠牲にしてきたものたちに顔向け出来ないのではないかと思います。
この話のように背負うものが「多くの人の命」という程スケールの大きい話はあまりないかもしれませんが、
「私たちが何かを求め、信じながら生きいても、何かに裏切られる、結果が自分の思うようにならなかった。」ということは実際にもよくあることではないかと思います。
その時に、「それでも自分は自分の信じる道を貫いてきた。」と思えるのなら、その自分をどこまでも貫いていくべきなのだとこの作品を通してしみじみ思いました。