月に寄りそう乙女の作法 感想、レビュー お洒落な感じの世界観と可愛い主人公


Navel制作のゲーム「月に寄りそう乙女の作法」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 プレイ時間目安:35~40時間(FD入れると+25時間)

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  ・感動・・・9
・ハマり度・・・8
・キャラ・・・10
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9
・総合・・・9

萌ゲーアワード大賞を受賞している作品で、「主人公が女装して女の子だけの学院に通う」ということでプレイしたこの「月に寄りそう乙女の作法」。

あらすじ
日本の財界を代表する大蔵家の一族の非嫡出子として生まれた大蔵遊星は、望まれぬ子供として冷遇されて海外で育ってきた

母違いの兄・衣遠によって日本に戻されたはいいが、目指していたファッションデザイナーの才能がないとの烙印を押され落胆。

そこへ、憧れの存在であるジャン・ピエール・スタンレーが設立する「フィリア女学院」の開校を知り、妹・りそなの協力を得、女装して入学することを決意。

りそなの友人であり、新年度よりお金持ちだらけの特別教室へ入学する桜小路ルナのメイドとして、登校することとなった

ルナが住む「桜屋敷」には、スイスからの留学生ユルシュール=フルール=ジャンメール、旧華族の家柄である花之宮瑞穂、遊星が少年時代に出会っていた庶民派社長令嬢柳ヶ瀬湊が、それぞれのメイドとともに住むこととなり、フィリア女学院へ通うこととなった。

遊星は男性であることがばれることなく、過ごすことができるだろうか。

・ストーリーについて(シナリオ:王雀孫、森林彬、東ノ助、真紀士)

文章とか世界観が独特が変わっているというわけでもないんですが、テーマが「デザイン」(特に服、ファッションの)ということで、始めて触れるテーマの作品でした。

私は普段からそうしたことに無関心で、「服なんか着られればいいや」という考えで、実際、ここ三年以上は服は全く買っていませんが、キャラたちのデザインに対する情熱、こだわりというのは読んでいて面白く、「デザイン」について少しは興味が湧いたかもしれません。

テーマは結構変わっていましたが、ストーリーの内容の方は割と王道な展開を綺麗にまとめたような感じで、「あっ!」と驚かされる展開、や号泣するような場面は特に見当たらず、あまり感動、引き込み度ともに高くはないかとも思いました。(ただ、メインヒロインのルナの話はとてもよかったです)

しかし、緩やかにはまるというか、読んでいてつまらないということは全然ないんですね。

FD合わせてボリュームも申し分ないですし、安心して楽しめたような印象です。結構笑えるシーンもありますし。

・キャラについて

ストーリーの内容自体は割と平凡な印象を受けた今作(悪い意味でなく)ですが、キャラクターは非常に印象に残るような魅力的なキャラが多かったです。

キャラがそれぞれしっかり立っていて、そのやりとりが微笑ましかったり、面白くて笑えたり、見ていて飽きないのもあるんですが、主人公の兄大蔵衣遠、メインヒロインのルナ様など、意志が強くてぶれないかっこよさを持っているキャラを見ていると、非常に影響されるものがあります。

ルナ様↓
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衣遠お兄様↓
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そして、まさしく「聖人君子」の主人公

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嫌味がなくてほんとに素直に好感が持てる人徳があります。(るいは智をよぶの主人公、和久津智にとても似てるかな。女装も一緒だし)


・音楽について(音楽:Arte Refact、アッチョリケ、歌:美郷あき、橋本みゆき、佐咲紗花)

作品の雰囲気に合った、なんだか「お洒落なBGM」が特徴的でした。

・CG、演出について(原画:西又葵、鈴平ひろ、羽純りお)

絵は綺麗で僕は好きなんですが、上で載せたように、割と特徴的でもあるので、好き嫌いは割と別れるかも。

・まとめ

号泣するような感動、目が離せない展開などには期待はしない方がいいかもしれませんが、本当にいい意味で安定して楽しめる作品ですし、FD合わせればおそらくプレイ時間60時間は超える大作です。

以下の要素を求める人には特におすすめ。

・設定が面白い(デザイン、ファッションといった珍しいテーマ)

・キャラが魅力的

・長い


OP↑

月に寄りそう乙女の作法 ダウンロード版

また、本作を購入した人は、各ヒロインのアフターストーリーとオリジナルストーリーが楽しめる「乙女理論とその周辺」も購入することをおすすめします。

乙女理論とその周辺 ダウンロード版
個人的にはこちらの方がシリアス度が上な感じがして楽しめました。

名言集はこちら

以下の記事は私がこのゲームをやって考えたことです。(ネタバレは極力無し)興味がある方は是非読んでみて下さい。

この作品を通して一番考えさせられたことは、「才能」です。

この作品の登場人物たちは「才能」という言葉に振り回され、苦しまされている場面が結構見られます。

「才能に振り回され、苦しむ」こうしたことは現実でもけっこうありそうなことではあると思います。

私はあまりそうした実体験はないのですが、例えば、自分が生まれた家庭が、代々何か一つのことに特化していて、それを親から子供へと受け継がせるような家庭だったとしたらどうでしょうか?(スポーツでも芸術でもなんでもいいですが)

そんな「〇〇一家」に産まれ(ここではバスケにしましょう)、「お前は私や上の兄と比べてバスケの才能が無い!」なんて言われたらどうでしょう?

ある人はむかついたり、ある人はショックを受けてしまうかもしれません。

相手を喜ばせる時に使うのは、悪くないかもしれませんが、私はとしては「お前のなになにの才能がどうこう、、、」っていう感じの言葉はそもそも好きではありません。

私は、何かを上手くやれるだけが「才能」とは限らず、何かに夢中になれることも才能だと考えていて、そうした何かは、他人から何か言われたからでなく、自分から興味が湧いたものにどんどん触れていってくうちに自然と見つかるものだと思うのです。


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