・シナリオ:9
・キャラ:10+
・絵:7
・音楽、演出:7
・抜き度:6
・総合:8
作品情報 げっちゅ~から引用
ブランド: | Lump of Sugar |
定価: | ¥8,800 (税込¥9,680) |
発売日: | 2018/10/26 |
メディア: | DVD-ROM |
JANコード: | 4520424256358 |
原画: | 萌木原ふみたけ |
シナリオ: | 朱門優 |
サブジャンル: | アドベンチャー |
あらすじ
──この街には、決して越えられない「雲」がある。 ずっとずっと、夜空の輝きを遮ってきた雲がある。だから、星空が遠すぎて。小さな願いは、いつしか大きな憧れへと変わっていった。 雲に包まれたこの街で。満天の星空を夢見る少女たちがいる。
──これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。
──どこまでもどこまでも。それは、空が青く澄み渡っていた日の朝。 巽の家を出た策は、この街へとやってきた。空明市。まるであの空を切り取り、名刺代わりに差し出されたような名の。 ──どこか優しく頬を撫でていく、この街の空気。 「お前は好きに生きなさい」 あの厳格な祖父にそう告げられた時、策は自分が巽の者として失格した事を理解した。わかっていた事だ。ずっとずっと昔から、わかっていた。
それでも受け入れてしまう事はできなくて、諦めきれなくて、無様に努力だけを続けてきた。父のように。兄のように。 自分にだって、巽の家に生まれついた者が持っていて当たり前のものがあるのだと、認めて欲しかった。 けれど今、自分はここにいる。
祖先が住んでいたという、古ぼけた屋敷が目の前にある。 「巽の者を代表して、誰かがあの街に行かなければならない」 祖父がそう告げた時、ろくに内容も確認せず、策は話に乗った。 それが、あの家から出る理由となるのなら。
この街の優しさに少しだけ甘えながら。新しい生活が始まるのだと。そう決心して、これから住まう事になる屋敷の門を潜った── これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。……そして、ゆっくりと。ゆっくりゆっくりと、雨が降り積もっていく物語。
・シナリオ
序盤は結構のほほんとした日常シーンがメインですが、中盤あたりからバトル、謎解き要素が出てきて引き込まれてきます。
日常シーンはキャラが満点が上げるくらいに魅力的なので、中だるみはほぼなし。
バトルシーンは、まあ古い作品なので盛り上がるような演出とかはあんまし。
謎解き要素ですが、かなり難解だと思います。
考察ゲーの中でも結構なレベルなんじゃないかな。
クリア後に考察サイトとか見ると「あー、あれはそういう事か。」ってわかる部分もあるけど、俺の頭じゃ、考察サイト見ても全部理解できたとは到底言えないレベル。
各ヒロインの個別ルート入ると他のヒロインほぼ全くでなくなので、結構寂しかった。
北欧神話をベースにしたシナリオのようです。
・キャラ
キャラ紹介文
唯井 ふたみ(いい ふたみ) CV:遠井実瑠
「オマエのヨメだ」と、策の前へ唐突に現れた少女。 とにかく無表情で、入居したばかりの屋敷に結婚を前提として引っ越してきた。 結婚を意識しているからか自ら進んで家事を引き受け、文句一つ言わず見事にこなす、家事全般が得意な少女……というか、家事ジャンキー。 得意技は「善意の追い込み」。
「コミュニケーションにおける妥当な言葉の選択」が根本的に間違っているので、本人は慰めているつもりだが、 相手に逆効果なのは勿論、最悪、自殺寸前まで追い込んだりする。だが、やっている事そのものはとても思いやりに溢れている。 その為、『裏ボランティア』『逆懺悔僧(ぎゃくさんげそう)』『超聖母』などと数々の異名で呼ばれている。 『双子座』の天文委員であり、策を騒動に巻き込む張本人。
桜守姫 此芽(おうすき このめ) CV:風華
空明市における名家・桜守姫家の息女。 古い歴史を持ちながら、未だ成功者のいない『照陽菜』──しかし「彼女ならば、もしかして」と期待されている『乙女座』の天文委員。
立ち居振る舞いは非常に優雅であり、育ちのよさと共に理知的・良識ある気遣いがうかがい知れる人格者で、常に周囲から尊敬と羨望を集める。 その様は「お嬢様」というよりも、策曰く「物語から飛び出したお姫様」。
彼女のすごいところはその風貌にまったく違和感がない事であるのだが、 初対面のはずの策を前にしてひどく動揺し、なぜか嫌われる方向へ努力を始めた。
とはいっても他人を侮辱・中傷するような言動をそもそも取る事をしない(できない)性格であるので、本人は頑張っているつもりなのだが、 素敵に弾けた空回りっぷりを見せる。彼女の今後の課題は、もっとひどい事が言えるようになる事である。
明日宿 傘(あすく さん) CV:北都南
独特の不思議オーラを振り撒く、おっとりとした先輩。策の一つ年上で、『獅子座』の天文委員。 分け隔てなく誰にでも優しい皆のよきお姉さんで、ふたみには殊の外に慕われている。
ときどき突拍子もない事を言い出すが、彼女が口にすると本当にそうなのではないかと思えてしまうから不思議だ──。
周囲がどれほど険悪なムードであっても、ただそこにいるだけで癒してしまう。 その時点ですでに、彼女のアスク時空に呑み込まれているという事なのだが。 恐ろしいほど食い意地が張っており……というか、そんな次元はすでに超越している食の王者。 彼女が肌身離さず持っている和傘は謎が多く、なかから様々なものが飛び出す。
朱門優先生の描くキャラはですね、本当に魅力的なんですよね。
「リアルでこんな人いたら一生ついていくわ!!」
ってレベルで。
自分はほぼそれ目当てで買います。何が魅力的っていうと、その人物の内面です。考え方とか、生き方とか、もうしびれますもん。
本作で言うと、やはりメインヒロインのふたみ。言動が変わってるので、最初は普通に「変な子だな」ってなるのですが、彼女は本当に
「どこまでも真っ直ぐ」
なんですよね。主人公も彼女のそんなあり方に、心底揺さぶられてますが、俺も心底揺さぶられました。細かく言えば言えるかもですが、俺の語彙力が乏しいのもあるが、言葉にすると、
「どこまでも真っ直ぐな女の子」
に尽きるかなと。
また、此芽も本当に魅力的。2人に共通して言えるのは「本当に大切なことは何なのか」を分かってる事なのかな、と思う。
サブキャラですが、ふたみと此芽を慕ってるキャラがそれぞれいますが、そりゃあ、こんな素晴らしい人物が身近にいたらついてくわ!って俺も思う。
エロゲのキャラの魅力って言えば、見てくれがエロいとか可愛いとかが真っ先に浮かびそうなもんだが、朱門先生の描くキャラに関してはガチで人として素晴らしすぎて痺れます。
この二人にを見るためだけにに本作をプレイするのもマジでありかと。
・絵
普通にエロゲの絵って感じかな。まあしかし、ビジュアルが悪いと、買う気が削がれますからね。エロさとかはあんまないけど、私的にはシナリオゲーにはこういうフワッとした感じの絵は良いと思う。
絵がエロいとどうしてもそっちに目がいきますからw
・音楽、演出
これについてもそんなないけど、その場面に合ったBGMだったんで、ナイス!
・Hシーン
抜けるとかはなかった、そもそも各ヒロイン1シーンしかないし、シナリオの流れ的に「よし、抜くぞ」みたいな気分にもならんw
・総合
キャラが魅力的な作品がしたい、考察できる作品が好きな人、にはかなりおすすめできる!!
上で書いてますが、ふたみ先生の魅力はガチで半端ないです。やればあなたも虜になるかもw
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