FlyingShine制作のゲーム「Noel」の紹介、感想記事を書きたいと思います。 プレイ時間目安:25~30時間
・感動・・・9
・ハマり度・・・9
・キャラ・・・8
・音楽・・・9
・CG、演出・・・8
・総合・・・9
個人的に最高の神アニメである 「とらドラ!」の竹宮ゆゆこさんがシナリオを手掛けたエロゲがある!という事を知り、即購入したのがこの「Noel」という作品。
ずっと殺人装置として殺伐とした環境で育ってきた少女が徐々に人間らしい感情を取り戻していくというようなストーリーはphantom(このブログでも紹介してます)や、NOIRなどでも見たことがるストーリーです。
←左の子が霧香アイン
上記二作と比べると、「Noel」という作品は主人公のノエルが何に恐れ、迷い、怒り、喜んでいるのかなど、心理描写が非常に緻密で、とても感情移入しやすくなっている所が特徴であり魅力であると感じました。
「この作品の魅力は主人公であるノエルの心理描写にある!」
と言い切ってもいいかなって感じです。
逆に、上記2作よりも劣っている点は、(特にphantomと比べると)戦闘シーンが正直しょぼいって事です。
後、割と ストーリー展開は少々鬱気味です。
キャラにそこそこ感情移入させといて死、っていう展開はやっぱり悲しいですね。
といっても特別警戒するレベルでもないのでよっぽど苦手じゃなければなんの問題もないと思います。
また、主人公が女の子なので、割と 百合っぽい展開があります。(といっても、そこまで百合百合してませんが)
僕は別に好きでも嫌いでもないんですが、好きな人はいいかもしれませんね。
上でも書いてるように、この作品で魅力的なのは主人公の「ノエル」なんですが、「殺し屋」のような生き方をしてきたヒロインという事で、先に挙げたphantomのアインやアニメですが、NOIRの霧香なんかとキャラ設定としては割と似てます。
が、ノエルの方が今挙げた二人よりかは、この二人よりは殺人熟練度?みたいなものが少ないのか、二人に比べれば、よっぽど 人間味があり、感情が豊かな印象があります。(もちろん、明るい性格な訳ではありませんが)
それもあり、 「凄惨な人生を歩んできたヒロインの幸せそうなシーンが多く見れる」という点は先に挙げた2作には無い点かなと。(もちろん、phantomやNOIRにそういうシーンが無いわけではなく、程度の問題)
その他のキャラに魅力が全然ないという訳ではないのですが、描かれる回数も少ないため、やはり印象に残るのはノエルだけになりましたね。
音楽は何気に良い曲が多かったです。
物悲しい感じの雰囲気を出している曲や、任務中など、不穏な雰囲気を出している曲など、各場面、キャラの心情にとてもマッチしたBGMは良かったです。
特に 癒し系のピアノ曲は普通にBGMにも聴きたくなるレベルです。
キャラ絵、背景共に、10年前であることを考えれば相応な感んじかもしれません。
このピンクの髪の子がノエル↓
そんなに「古くせー。」って感じはしませんでした。背景も10年という事を考えれば綺麗だと思います。
演出については、「アニメーションが売り!」みたいな感じでパッケージには書いてありますが、正直そんな大したことなかったです。
確かに動くんですが、なんか動きが滑らかじゃなくて、変なかんじだったりします。
バトルシーンの時の演出もしょぼいです。
まあ、まほよとか最近のに比べたら仕方ないのかもしれませんが、ここにあんまり期待してプレイするのは止めた方がいいかと。
「とらドラ!」ファンの自分としては、竹宮ゆゆこさんのエロゲをプレイ出来て満足。(やはりとらドラ!には及ばないが)
自分と同じように「とらドラ!」ファン、竹宮ゆゆこさんファンの人や以下の要素を求める人にはおすすめしたい作品です。
・心理描写が緻密
・鬱(弱)
・百合
OP↑
また、記事中にチョクチョク書きましたが、「とらドラ!」はほんとに万人におすすめしたい素晴らしいアニメです。
のめり込むような面白さならコードギアスが個人的に最高なんですが、「良いアニメ」って言われたら真っ先に「とらドラ!」って答えます。
まだ見てない人は是非見て欲しいアニメです!