クロスチャンネル 感想、レビュー 生きてください


FlyingShine制作のゲーム「CROSS†CHANNEL」の感想、紹介記事を書きたいと思います。  ※PSP、PSVITA、PS2、PS3で全年齢版あり,プレイ時間目安:25~30時間

CrossChannel_pccover

  ・感動・・・10
・ハマり度・・・10
・キャラ・・・9
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9
・総合・・・10

かなり有名なゲームなので、以前から知ってはいたのですが、「考察ゲー」という印象が強く、ちょっと重いというか、堅苦しそうなイメージがありました。

そんな印象を抱きつつも、プレイしてみた感想ですが、、、、、まず、読んでいてそこまで堅苦しい感じはありませんでした、ギャグも面白いですし。

あらすじ
夏。学院の長い夏休み。崩壊しかかった放送部の面々は、個々のレベルにおいても崩れかかっていた

初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラで。

今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。

主人公は、放送部の一員。

夏休みで閑散とした学校、ぽつぽつと姿を見せる仲間たちと、主人公は触れあっていく

屋上に行けば、部長の宮澄美里が、大きな放送アンテナを組み立てている。一人で。

それは夏休みの放送部としての『部活』であったし、完成させてラジオ放送することが課題にもなっていた。以前は皆で携わっていた。

一同が結束していた去年の夏

今や、参加しているのは一名

そんな二人を冷たく見つめるかつての仲間たち。

ともなって巻き起こる様々な対立。そして和解

バラバラだった部員たちの心は、少しずつ寄り添っていく。

そして夏休み最後の日、送信装置は完成する―――
装置はメッセージを乗せて、世界へと―――

・ストーリーについて(シナリオ:田中ロミオ)

ストーリーの方ですが、ループものということで、何回もループしますが、評判に違わず、非常に上手く作られた作品だと思います。

ループを繰り返していく度に見えてくる主人公やヒロインの過去、世界の真実、読み進めるほど引き込ませるものがあります

また、「感動」は確かにするといえばするのですが、Key作品など、感動する話で涙を誘うような感動とは種類が違う感動があります。(このゲームの感動を表すのに、なんか上手い言葉が思いつかないです、すいません)

ストレートな「泣き」を求めると期待を裏切られるかもしれません。

かなりメッセージ性が強い作品で、「強烈に何かを残してくれる」作品であることは間違いないと思います。

シナリオは田中ロミオさんということで、流石の文章です。

独特の味が出まくっています、「ロミオさんすげえ。」って感じです。(この人の文章についてもなんか上手い言葉が思いつかない)

僕は以前に「最果てのイマ」というロミオさんが書いた作品をやっていますが、話の難解で言えば、この「CROSS†CHANNEL」の方が分かりやすいです。(まあ、それでも難しいと言えば難しいんですが)

なんか病的に「白い」ような、雰囲気、世界観も良かったです。

・キャラについて

主要キャラ紹介
・黒須 太一
taichi-kurosu
主人公。放送部部員。言葉遊び大好きなお調子者。のんき。意外とナイーブ。人並みにエロ大王でセクハラ大王。

もの凄い美形だが、自分では不細工の極地だと思いこんでいる。

・山辺 美希(CV:榎津まお)
miki-yamanobe
放送部部員。佐倉霧の相方。ふたり合わせて “FLOWERS(お花ちゃんたち)” と呼ばれる。

無邪気で明るい。笑顔。優等生。何にも勝ってのーてんき。太一とは良い友人同士という感じ。

・佐倉 霧(CV:中瀬ひな)
kiri-sakura
放送部部員。中性的な少女。おとなしく無口。

引っ込み思案で、人見知りをする。でも口を開けばハキハキ喋るし、敵には苛烈な言葉を吐く。凛々しく見えるが、実は傷付きやすい。

・桐原 冬子(CV:楠鈴音)
houko-kirihara
太一のクラスメイト。放送部幽霊部員。甘やかされて育ったお嬢様。自覚的に高飛車。品格重視で冷笑的。

それを実戦する程度には、頭はまわる。 ただ太一と出会ってからは、ペースを乱されまくり。

・宮澄 見里(CV:鳩野比奈)
misato-miyasumi
放送部部長。みみみ先輩と呼ばれると嫌がる。けどみみ先輩はOK(意味不明)。

穏和。年下でも、のんびりとした敬語で話す。しっかりしているようで、抜けている。柔和で、柔弱。

・支倉 曜子(CV:児玉さとみ)
youko-hasekura
太一の姉的存在(自称)で婚約者(自称)で一心同体(自称)。

超人的な万能人間。成績・運動能力・その他各種技能に精通している。性格は冷たく苛烈でわりとお茶目。ただしそれは行動のみで、言動や態度は気弱な少女そのもの。

「考察ゲー」「難しい」というような感じで私のように重くというか、堅苦しくこのゲームを見ている人もいるかもしれませんが、確かに「考察ゲー」「難しい」という要素はありますが、個人的にはキャラ萌えもレベルが高いですし、笑い要素も良かった。

また、この作品のキャラたちはそれぞれ「どこか狂ってる」というか「欠けている」んですが、そこがまた見所です。

僕の考えですが、現実の私たちもどこかに「狂気」を持っているまたは何かが「欠落」していると思ってるんですが、そんな人間の様子を非常にリアルに描いていて、非常に考えさせるものがあります。

・音楽について(音楽:Funczion SOUNDS、歌:Marica)

音楽は良かったです。まずOPのあの落ち着く感じが好きですし、BGMもいいです。

・CG、演出について(原画:松竜)

絵もいいですね。個人的にはなんかこの絵かなり好きです。

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演出については、キャラの「負の部分」「狂気」を描いた場面は雰囲気出てて良かったです。

・まとめ

「生きるとは何か?」「人間とは何か?」「自分とは何か?」「他人とは何か?」といった哲学的なテーマにこのゲームの主人公が出した一つの答え、これが一番の見どころではないかと思います。

こうしたことを深く考えたりするのが嫌いだという人、見終わった後、完全にすっきりするようなハッピーエンドが好き、という人にはあまりおすすめできませんが、

以下の要素を求める人には特におすすめ。

・難解、考察しがいあり

・ループもの

・雰囲気、世界観が良い

・メッセージ性が強い

という人にはかなりおすすめしたい作品です。

OP↑


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