あっぷりけ制作のゲーム「黄昏のシンセミア」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 ※PSPで全年齢版あり、プレイ時間目安:30~35時間
・感動・・・9
・ハマり度・・・9
・キャラ・・・8
・音楽・・・8
・CG、演出・・・8
・総合・・・8
萌ゲーアワード大賞を受賞しているこの「黄昏のシンセミア」ですが、シナリオとキャラ萌えとが中々バランスよくレベルが高い作品だと思いました。
結構普通な感じかと思いきや、田舎の村で羽衣伝説をモチーフにした伝奇を物語の中核に置いた和風伝奇アドベンチャーで、中々独特な世界観、雰囲気の作品。
あらすじからもわかるんですが、穏やかな日常に少しづつ不穏な影が・・・・・っていうストーリー展開になっています。
割とゆるやかに物語は進んでいくんですが、序盤は伏線が多いので「めちゃめちゃ先が気になるー!」って程でもありませんが、割と先が気になり、いい感じに読みすすめました。
各ヒロインルート、全体的に上手にまとまっていて面白かったし、穏やかな日常に不穏な影が迫るシーンでは緊迫感があって引き込まれたし、良い話で感動したのも確かなんですが、最後までやってみると、「ん?あれは結局なんだったんだ?」っていう若干説明不足というか、突っ込みたい点もありました。
それでも、やはり面白いですし、プレイ後考えさせられるものが残るようなメッセージ性もある作品でした。
主要キャラ紹介
・皆神 孝介
物語の主人公。現在大学生。民俗学を研究するサークルに所属しており、教授のフィールドワークに付き合わされている。
物事を客観的に見る性格で、荒事は苦手。妹のさくやとはお互い軽口を叩き合う仲。
・皆神 さくや(CV:平山紗弥)
孝介の血の繋がった実の妹。黒目黒髪の美少女だが愛想がなく、常に不機嫌そうな表情がマイナスポイント。
孝介いわく 「出来のいい妹」 であり、色々と首を突っ込む兄のお目付役。
・岩永 翔子(CV:夏野こおり)
孝介の従姉妹の少女。母親にそっくりの温和な性格だが、物静かで人見知りの気があり、孝介とはほとんど会話をしたことがない。
彼女の勉強をみるのも孝介の “バイト” の一つだが、ぎくしゃくした関係に難航している。
・春日 いろは(CV:青山ゆかり)
御奈神村の巫女。孝介が住んでいた頃の親しい友人で幼なじみ。
性格は明るく仕事には厳しく、さっぱりした行動が信条になっている。
・銀子(CV:芹園みや)
御奈神村で出会う、神秘的な雰囲気を持った女性。大部分が謎のベールに包まれており、銀子という名も本名かどうか定かではない。
出会うたびに謎めいた発言を残し、わずかに微笑む口元が怪しい色香を残していく。
キャラに関しては、全体的にみんな可愛いです。
やたらに癖が強いキャラもいませんし、外見的にも内面的も、全体的に好印象を持ちやすく、安定してましたね。
裏を返すと、「このキャラ最高!」っていうようなかっこいいキャラもいないんですが、「萌え」だけで言えば、メインヒロインで、主人公の妹である「さくや」は萌えましたね。
さくや自身もいいんですが、実妹っていうシチュエーションにけっこう興奮したのかも。。。(いや、別に僕は危ない人ではありませんよ。。。)
妹キャラはどんなゲームでもざらですが、大体、「義理」「実は血は繋がってない」っていう設定だったりして、実妹であること、「近親相姦」ってのは中々新鮮で良かったです。(僕がやってるエロゲーがたまたまそうなだけかもですが、)
BGMはよかったですね。田舎感とか、「伝奇物」な雰囲気がよく出てました。
絵はキャラ絵も可愛らしくていいですし、自然が背景も作品全体の雰囲気をよく作りだしていて良かったですね。
シナリオ、キャラ萌え、メッセージ性、全体的にレベルが高く、傑作とまではいきませんが、十分楽しめる作品だと思います。
以下の要素を求める人にはとくにおすすめしたい作品。
・雰囲気、世界観が良い
・メッセージ性が強い
・安定
OP↑
また、このゲームはHシーンが中々エロいです、けっこう使えます。(もちろん、抜きゲーではないのでそれだけを期待するというのはあれですが)