LevoL制作のゲーム「11月のアルカディア」の紹介、感想記事を書きたいと思います。 ※プレイ時間目安:20~25時間
・感動・・・7
・ハマり度・・・7
・キャラ・・・9
・音楽・・・8
・CG、演出・・・9
・総合・・・8
設定は良いと思う。プロローグの終わり方は上手かった。。。が、色々と問題点も多い。一作目なので次作に期待します。
初っ端から何やら深手を負った主人公が追手(?)に追われているっぽいシーンから始まるので、
「いきなり修羅場かよ!?」
って感じで掴みは上々、そこから回想に入るんですが、こういう時系列が後の方を敢えて先に出して、そこから回想に入り、どのようにそのシーンに繋がっていくのか?って感じの手法はシュタインズゲートでもありましたが、この手法は序盤から大きな伏線が張られますので、期待が高まります。
プロローグの部分では主人公は優しい上に頭も回るという割といる善人で優秀な主人公なのですが、(本質はそれで間違いないのですが、)プロローグの最後の部分でどうやら
「一つの目的のためなら他の全てを捨てる。」
といったルルーシュ的なダークヒーローっぽさが演出され、
「うおっ!こいつは面白くなりそうだ!」
っていうコードギアスで言うとルルーシュがギアスを手に入れてブリタニアへの反逆を決意した時と似たような期待感を感じました。 (知らない人すいません)
まあ、規模で言えば、コードギアスのように大国に反逆って程のスケールのでかさではありませんが、やはりコードギアス、fate/zero、村正などダークヒーローものはなんか
「うおぉぉっっ!」
って感じで興奮しますね。
また、タイムリープものなので、何度か時間を巻き戻すんですが、ここら辺はシュタインズゲートと似てて主人公は記憶を継続してタイムリープするので
「あった事を無かったことにする。」
事についての主人公の苦悩はよく描かれてます。
構成としてはユースティアとかG線と同じような感じで、基本一本道で、途中の選択肢で各ヒロインルートに枝分かれしていくという感じなので、とてもシンプルです。
設定自体はとても惹かれる面白いものなんですが、
「もっと深み出せたんじゃね?」
と感じる部分がちらほらとあります。
主人公はダークヒーロー的な立ち位置ではありますが他の作品のダークヒーローと比べるとかなり甘いというか、全然非情になり切れてない感はあります。(まあ、この点をプラスに取るかマイナスにとるか人によると思いますが)
非情っぷりで比較してみると
(甘い)有坂拓翔<<<<<<<ルルーシュ<<<衛宮切嗣(鬼畜さ)
ってとこでしょうか。↑の二人と比べるとなおさらですが本作の主人公は「甘っ!」「軽っ!」ってなる点はかなり多いです。
やっぱ顔も凶悪さが足りませんね。なんかもう切嗣さんに至っては瞳の輝きすら消え去ってる感じしますが。。。
良く捉えれば「善人」とも言えますが、あまりにもブレまくってるのは悪くとると
「あれ、お前の目的を叶えたいって想いってそんなもんなん?」
とも取れちゃう訳です。(特に、自分で選んでおいてなんですが、個別ヒロインルートに分岐するときはなんとも脱力感が・・・)
エロゲでのダークヒーローですと装甲悪鬼村正の湊斗景明が思いつきますが、彼も根は善人でもダークヒーローとしては最高でしたしね。
割と話は逸れましたが、これは個別ヒロインルートに入る時にかなり感じる部分で、僕は枝分かれの時で毎回個別ヒロインルートに入りましたが、あえて、始めから個別に入らなくてtrueに入った方がまだダークヒーローっぷりを楽しめたような気がします。(個別に入るともう、その後の展開が本筋から逸れて話ががらりと変わってヒロインとのイチャラブに入ってしまうので、)
先にシナリオを楽しみたいならtrue→個別ヒロイン、先にキャラ萌えを楽しみたいなら個別ヒロイン→true、がいいかなと思います。
ハマり度にしても個別に入るとその都度話の腰が折られる感あるので、先にtrueやった方が面白いと思います。
主要キャラ紹介↓
・有坂 拓翔(CV:雨野晴)
1年生の頃から実績と信頼を地道に積み上げ、自警団の団長になった。
情が深く気配りもでき、面倒事も進んで引き受けるため周囲の評価は高い。
自分の異能がきっかけで死んだ妹を救うため、宝石の力を必要としている。
・野々宮 楓花(CV:藤森ゆき奈)
いつも素直で明るい、表情豊かな女の子。 自警団ではマスコット的な存在。
料理が得意で趣味はお菓子作り、将来の夢はパン屋さんという家庭的な一面がある。
前向きな性格で何にでも積極的に取り組むが、若干ドジでよく失敗する。
・三刀屋 瀬奈(CV:桃井穂美)
きりりとした目元の和風美人。 凛とした振る舞いとは裏腹に、やんちゃで明るい性格。
イタズラが好きで、笑って済むものもあれば、やり過ぎて始末書を書くハメになることも。
考えるよりも身体を動かしながら物事を解決していくタイプ。
剣術の使い手で、近接戦闘能力はかなり高い。
・星崎 心音(CV:桜川未央)
人当たりが良く優しいお姉さん。 “11月”の先代団長を務めていた。
怒ると怖い。 自警団の任務中に弟を死なせてしまっており、任務には厳格に当たっている。
よく恋愛相談を受けるため、参考にと少女漫画を読み始めたらハマってしまった。
漫画のようなドラマチックな恋愛に憧れているが、今のところ色恋には縁がない。
・羽鳥 愛瑠(CV:衣奈)
おっとりした印象で、表情の変化が乏しい女の子。 普段は静かだが、口を開くと毒舌。
ただ毒舌も悪意はなく素直さの発露なので、ある種の天然さとして受け取られている。
常に濃い黒のストッキングを着用しており、素肌を見せることはほとんどない。
本当はおしゃべりや恋愛など、普通の女の子っぽいことに憧れている。
上では主人公については不満が多いみたいになってますが、「ダークヒーローとして見ると。」って話です。性格などは普通に好青年ではあります。(能力はハイスペックに見えて実はそうでもないんですが、)
主人公は置いといて、ヒロイン達は外見も可愛いし、それぞれキャラ立ってて良かったです。充分萌えれます。僕は先に個別ルートやったので、印象としてはシナリオよりキャラ萌えの方が強かったかなぐらいです。
特に愛瑠が可愛い。
なかなか良質なBGMもありました、以上。
今年出たかなり新しい作品ですのでやはり綺麗です。キャラ絵は可愛いし、背景も綺麗です。
バトルシーンもそこそこあるんですが・・・まあ、この点については期待はしない方がいいです。緊張感ないし、正直しょぼいので。
シナリオ的にはプロローグでは「うおっ!」ってなってMAXに達しそこからは残念ながら右肩下がりな感じでした。ただ、救いはキャラが可愛い事ですね。残った事と言えばそんくらいでした。
いろいろと問題点も多い作品でしたが、ブランド第一作と言う事で、次回はもう少し練られたシナリオを期待したいです。
以下の要素を求める人には特におすすめ出来る作品です。
・設定が面白い
・キャラが魅力的(ヒロイン)
・ファンタジー
OP↑