FlyingShine制作のゲーム「CROSS†CHANNEL」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 ※PSP、PSVITA、PS2、PS3で全年齢版あり,プレイ時間目安:25~30時間
・感動・・・10
・ハマり度・・・10
・キャラ・・・9
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9
・総合・・・10
かなり有名なゲームなので、以前から知ってはいたのですが、「考察ゲー」という印象が強く、ちょっと重いというか、堅苦しそうなイメージがありました。
そんな印象を抱きつつも、プレイしてみた感想ですが、、、、、まず、読んでいてそこまで堅苦しい感じはありませんでした、ギャグも面白いですし。
ストーリーの方ですが、ループものということで、何回もループしますが、評判に違わず、非常に上手く作られた作品だと思います。
ループを繰り返していく度に見えてくる主人公やヒロインの過去、世界の真実、読み進めるほど引き込ませるものがあります。
また、「感動」は確かにするといえばするのですが、Key作品など、感動する話で涙を誘うような感動とは種類が違う感動があります。(このゲームの感動を表すのに、なんか上手い言葉が思いつかないです、すいません)
ストレートな「泣き」を求めると期待を裏切られるかもしれません。
かなりメッセージ性が強い作品で、「強烈に何かを残してくれる」作品であることは間違いないと思います。
シナリオは田中ロミオさんということで、流石の文章です。
独特の味が出まくっています、「ロミオさんすげえ。」って感じです。(この人の文章についてもなんか上手い言葉が思いつかない)
僕は以前に「最果てのイマ」というロミオさんが書いた作品をやっていますが、話の難解で言えば、この「CROSS†CHANNEL」の方が分かりやすいです。(まあ、それでも難しいと言えば難しいんですが)
なんか病的に「白い」ような、雰囲気、世界観も良かったです。
主要キャラ紹介
・黒須 太一
主人公。放送部部員。言葉遊び大好きなお調子者。のんき。意外とナイーブ。人並みにエロ大王でセクハラ大王。
もの凄い美形だが、自分では不細工の極地だと思いこんでいる。
・山辺 美希(CV:榎津まお)
放送部部員。佐倉霧の相方。ふたり合わせて “FLOWERS(お花ちゃんたち)” と呼ばれる。
無邪気で明るい。笑顔。優等生。何にも勝ってのーてんき。太一とは良い友人同士という感じ。
・佐倉 霧(CV:中瀬ひな)
放送部部員。中性的な少女。おとなしく無口。
引っ込み思案で、人見知りをする。でも口を開けばハキハキ喋るし、敵には苛烈な言葉を吐く。凛々しく見えるが、実は傷付きやすい。
・桐原 冬子(CV:楠鈴音)
太一のクラスメイト。放送部幽霊部員。甘やかされて育ったお嬢様。自覚的に高飛車。品格重視で冷笑的。
それを実戦する程度には、頭はまわる。 ただ太一と出会ってからは、ペースを乱されまくり。
・宮澄 見里(CV:鳩野比奈)
放送部部長。みみみ先輩と呼ばれると嫌がる。けどみみ先輩はOK(意味不明)。
穏和。年下でも、のんびりとした敬語で話す。しっかりしているようで、抜けている。柔和で、柔弱。
・支倉 曜子(CV:児玉さとみ)
太一の姉的存在(自称)で婚約者(自称)で一心同体(自称)。
超人的な万能人間。成績・運動能力・その他各種技能に精通している。性格は冷たく苛烈でわりとお茶目。ただしそれは行動のみで、言動や態度は気弱な少女そのもの。
「考察ゲー」「難しい」というような感じで私のように重くというか、堅苦しくこのゲームを見ている人もいるかもしれませんが、確かに「考察ゲー」「難しい」という要素はありますが、個人的にはキャラ萌えもレベルが高いですし、笑い要素も良かった。
また、この作品のキャラたちはそれぞれ「どこか狂ってる」というか「欠けている」んですが、そこがまた見所です。
僕の考えですが、現実の私たちもどこかに「狂気」を持っているまたは何かが「欠落」していると思ってるんですが、そんな人間の様子を非常にリアルに描いていて、非常に考えさせるものがあります。
音楽は良かったです。まずOPのあの落ち着く感じが好きですし、BGMもいいです。
絵もいいですね。個人的にはなんかこの絵かなり好きです。
演出については、キャラの「負の部分」「狂気」を描いた場面は雰囲気出てて良かったです。
「生きるとは何か?」「人間とは何か?」「自分とは何か?」「他人とは何か?」といった哲学的なテーマにこのゲームの主人公が出した一つの答え、これが一番の見どころではないかと思います。
こうしたことを深く考えたりするのが嫌いだという人、見終わった後、完全にすっきりするようなハッピーエンドが好き、という人にはあまりおすすめできませんが、
以下の要素を求める人には特におすすめ。
・難解、考察しがいあり
・ループもの
・雰囲気、世界観が良い
・メッセージ性が強い
という人にはかなりおすすめしたい作品です。