nitro+制作のゲーム「装甲悪鬼村正」の感想、紹介記事を書きたいと思います。 プレイ時間目安:60~65時間
・感動・・・10+
・ハマり度・・・10+
・キャラ・・・10+
・音楽・・・9
・CG、演出・・・10
・総合・・・10+
「善悪相殺」がキャッチコピーのこの「装甲悪鬼村正」。なんか凄い題名ですね。
僕はこのゲームをに存在を知ったのは結構早かったんですが、実際にプレイしたのはその数年後でした。
というのも、なんとなくですが、「題名とキャッチコピーからして重そうな話だなあ。」という感じで敬遠していたのですが、プレイした人たちのレビューはどれも「素晴らしい作品!」ということで、私も重い腰を上げ遂にプレイしてみることに。
実際にプレイしたみた感想ですが、、、、、、、間違いなく神ゲーです。
ただ、「面白い」っていうよりは「凄い」っていう表現が合っている気がします。
「衝撃が受けるような作品無い?」と聞かれたら真っ先に挙げたいのがこの作品。
予想どおりではありましたが、話はかなり重いです、、、しかし、重いだけあって、伝わってくるメッセージ、感動も半端じゃないです。(泣く感動って言うよりか衝撃が半端じゃない)
「善悪相殺」というキャッチコピーから分かるように、古今東西、あらゆる作品で頻繁に取り上げられる「善悪」というテーマ。
頻出ではありますが、この作品ほど「善悪」について容赦なく、生々しく描いた作品は中々なく、凄まじいメッセージ性があります
感動(衝撃)だけでなく、ストーリーの引き込みも相当です。
ロボット(正確にはそのような物)を操るバトルものであり、いろんな人物の策略なども交錯し、目が離せない展開が続きます。
ボリュームは60時間以上はあると思いますが、その引き込み度故にあまり長く感じませんでした。
そして、重すぎる話であるのに、なぜか笑いの要素も中々、というかかなりあります、しかもかなり面白い。
また、舞台も架空の鎌倉時代(たぶん)というとても独特な舞台で、他ではあまりない雰囲気、世界観もかなり魅力的。
主要キャラ紹介
・湊斗 景明(CV:石川ゆうすけ)
物語の主人公。陰鬱な風貌の青年。殺戮者『銀星号』を追って関東各地を徘徊し、その過程で奇怪な殺人を行う。
・村正(CV:須本綾奈)
景明の操る劒冑。千子右衛門尉村正の銘を持つ。強大な出力と厚い甲鉄を誇る正統派であり、赤い蜘蛛の形態をとって独立行動することもできる。
鋼鉄の体に相応しく冷淡な性格。
・綾弥 一条(CV:海原エレナ)
鎌倉市内に住む学生。正義感が異常なほど強く、非道を行う者には力の及ぶ限り挑もうとする。
景明と出会った当初は、臆病者と思って軽蔑するが……
・大鳥 香奈枝(CV:吉川華生)
流麗な長身を持つ女性。大和の名族大鳥家の娘だが、現在はGHQに所属している。
とある任務の最中に景明と出会い、以後彼に好意を示して何それとなく近付く。
・足利 茶々丸(CV:金田まひる)
大将領足利護氏に仕える四人の公方(将軍)の一人、堀越公方。明るく人懐っこい少女だが、年齢に相応しくないその地位は、実の父親を殺して奪い取ったものである。
ある目的を持って景明に接近する。
敵、味方ともども、キャラの魅力も最高です!
多くの登場人物がいながらキャラがめつちゃ濃くてインパクトありますし、それぞれの信念を持っていてかっこいいです!
萌えも無いことはないですが、それよりもやはり「かっこよさ」が際立っていました。
そして、なんといっても主人公です。
相当特殊です。他の作品では中々お目にかかれないような人物です。
一目でここまでブラックオーラを醸し出している主人公とかほんと見たことないです。
音楽はゲーム全体の和風というか古風な世界観に合ったBGMで良かったですし、戦闘シーンでのBGMも良い。
絵はかなり綺麗ですね。人物、背景、劔冑(ロボット)、全部文句無しって感じです。
演出についても素晴らしい。バトルシーン動いて燃えますし、シリアスなシーンでもまた演出が上手いので、受ける衝撃がまた大きくなってる気がします。
あらゆる面において完成度が高い作品であるんですが、最初に言った通り、ほんとに「凄い作品」です。
「衝撃を受ける作品がやりたい!」そんな人は超おすすめの作品。また、以下の要素を求める人にはおすすめな作品。
・衝撃的
・ハマる
・キャラが魅力的
・メッセージ性が強い
・雰囲気、世界観が良い
僕のように、タイトルやキャッチコピーから敬遠している人は是非プレイしてみて下さい、これほどの名作を先入観からプレイしないのは非常に惜しいです。
OP↑
ちなみにエロは無いに等しいですし、正直必要もない感じですので間違ってもこのゲームにエロは求めないように。
以下の記事は私が物語を通して考えたことです。(ネタバレは極力無し)興味がある方は是非読んでみて下さい。
「善悪」、本当にどんな作品で何回も取り上げられているようなありふれたテーマ。
「自分が正義と信じて疑わないことが誰かにとっては悪となっているという事実」。
表裏一体である「善悪」。もしくはどこにもない「善悪」。
しかし、そんなありもしないものを求め続けるのもまた人間の素晴らしいところなのかもしれません。
頻出で、何回も考えさせられてきた「善悪」、この作品ほどこのテーマに真摯に向き合い、真実を語っているものも中々ないと思います。
そして、この物語は「愛」の物語でもあります。
多くの人がなぜ「善」を尊び、「悪」を憎むのか、それはきっと「愛」があるからなのでしょう。
そしてそんな「愛」が確かに存在するというを示してくれた作品でもあります。この世の一つの真実これでもかという程力強く示してくれた作品でした。