CARNIVAL


S.M.L制作のゲーム「CARNIVAL」の紹介、感想記事を書きたいと思います。 プレイ時間目安:15~20時間

 

  ・感動・・・9
・ハマり度・・・10+
・キャラ・・・10
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9
・総合・・・10

狂気ゲーをやろうと思い、キラ☆キラを手掛けた瀬戸口さんがシナリオを担当する作品ということでかなり期待してましたが、期待を裏切らない、というかそれ以上に、珍しいし、楽しめた作品でした。

あらすじ
先輩であるエイミとミサワからいじめをうけている主人公マナブは昔から 嫌な事があるとその記憶を無くしてしまう癖があった。

いつものようにミサワに呼び出 され屋上へ行くと、マナブへのいじめについて抗議する幼馴染のリサの姿があった。

逆上したミサワがリサに掴みかかった瞬間からマナブの記憶は途切れてしまう。

次に覚えているのは、 首を切られ血の海に横たわっているミサワと、 着衣を乱し気を失っているリサの姿だった。

記憶が途切れ、曖昧な供述しかできなかった マナブは事件の容疑者として逮捕される。

・ストーリーについて(シナリオ:瀬戸口廉也)

まず、始まり方からしてだいぶ変わってて面白かったです。

しょっぱなから主人公は警察に連行されてる所から始まって、しかも逃亡するという、基本、エロゲの主人公は超リア充なのに、この作品の主人公はいきなり 「逃亡者」で、この時点でもう斬新で面白かったです。

後、キラ☆キラでも思いましたが、瀬戸口さんの文章は無駄がなくて、 読みやすい上、独特のユーモアというか、他にはない感じの面白さがあります。

「僕は冷血で残酷な鉄面皮かもしれないけれど、必要以上に虐待したりはしないのだ。紳士的な監禁を目指して行きたい。」

「紳士的な監禁」はかなりウケました。(ちなみに主人公は至って真面目です)

たまに入ってくるギャグ要素も非常に面白いです。(こんなのとか↓)

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後、この作品はかなり ハマり度かなり高いです。

さっき言ったように文章に無駄がないのもそうですが、いわゆる普通の日常シーンが皆無で(最初に警察から逃亡している時点で当たり前なんですが)、 常に緊張感やら不穏な空気が漂っていて、さらに主人公の過去や、主人公の正体不明の謎の友人・武、理紗が隠している秘密など謎が多くて、どんどん引きまれました。

この作品は、シナリオ1→シナリオ2→シナリオ3という三部構成になってるんですが、それぞれで視点が異なり、一つの物語を3つの視点から見ていき、段々理解を深めていくというような流れになってるのはとても良かったです。

内容は、 児童虐待、精神疾患、殺人など重い要素が満載で、キラ☆キラでもそうでしたが、世界、というか自分を取り巻く現実のシビアな面が色濃く出てましたね。

キラ☆キラもそうですが、実際重い話ではあるんですが、やはり瀬戸口さんの作品は最終的には

「それでも生きろ!」

と背中と押してくれてるような気がします。

大団円のエンドでないので「あー良かった!」っていうな楽しい気分にはなりませが、プレイ後は重い事を扱っているだけに「生きろ!」っていうメッセージが力強く残る気がします。

話自体を理解するのは難しくないのですが、緻密に描かれたキャラの心理に目を向けると、非常に考えさせられることが多い作品でした。

ちなみにタイトルではヒロインが5人いるような感じですが実質1人と言ってよく、〇〇ルートみたいな感じで一人ずつ攻略、みたいな形式ではないので一応注意を。

・キャラについて

主要キャラ紹介

・木村学(CV:氷河流)

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典型的ないじめられっ子。

空想癖があり、学校ではいつも一人でいることが多い。昔から、何か嫌な事があるとその前後の記憶を無くす事があった。

・九条 理紗(CV:ダイナマイト☆亜美)

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マナブの幼馴染。社交的で責任感が強く、成績優秀な学園のヒロイン。

小学校時代からの友達で、いつもマナブの事を気にかける数少ない同級生。

・渡会 泉(CV:吉川華生)

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リサの中学以来の親友。

リサを尊敬し、リサに近づけるようにと必要以上に物事を頑張るがいつも負けてしまう。 その為、ずっとリサに劣等感を抱き続けている。

・志村 詠美(CV:白井綾乃)

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マナブたちの先輩。

以前は学校のヒロイン的存在だったが、リサの入学によりその地位を脅かされる。その為、リサをライバル視している。

まずなんといっても主人公。こいつは平凡そうな顔してますが、はっきり言ってだいぶ 「変」です。

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狂気ゲーをやるつもりだったので、そういう系だろうとは思っていたんですが、なんというか、あからさまにに頭イカれてるっていう感じじゃなくて、「ズレてる」とうか、やってる事はイカレてるのに、主人公は自身は自然で、 「冷静にイカレて」ます。

ネガティブ、内向的、集団が苦手な気がある人なんかは主人公の気持ちに共感できる所がけっこうあるかもしれません。

僕も主人公程ではありませんが似た傾向もあったりするので、主人公の考えには「ああ、それ分かる。」ってなる事が割とありました。

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特にこの「自由時間になると逃げる」って部分は、昔の自分まんまで、内心で「良くわかる。。。」と頷いてしまった。

良くも悪くも、 主人公の心理描写は非常に緻密で、主人公のズレた精神世界に引き込まれますので、考えていること、感じている事が良く伝わってきて、あまり入れ込み過ぎると、頭おかしくなっちゃうかもしれないので気を付けましょう。(まあでも、入れ込んだ方が面白いんですけどね。)

変な事しか考えていない馬鹿なようで頭の回転は良くて、運動も苦手で草食系男子っぽいのに、実は行動力があり、しかも何気にかなり強きっだったりするし、感情の起伏とかなく、普通のノリで奇行に走ったり、ほんとに 見てて飽きないという意味なら最強な主人公です。

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次、何やらかすの!?って感じで目が離せない。

主人公のことばかり書いてますが、他のキャラに全く魅力が無いわけではないのですが、やはり何か書くとなると彼の事ばかりになってしまいますし、 この作品をプレイする上で主人公のことが全く好きになれない、全く何も共感できないとなると、この作品は楽しめないかもしれません。

・音楽について(音楽:Elements Garden、milktub、歌:NANA、YURIA)

音楽はクオリティが高く、単体で聴いても良いくらいの曲もありましたし、作品にもとても合っていて良かったです。

どこか怪しい、不穏な雰囲気が漂うシーンではBGMがよりそのシーンを際立たせていました。

イヤホン装着でプレイした方がより雰囲気が出ると思うのでおすすめです。

・CG、演出について(原画:川原誠)

CGはキャラ絵自体にもけっこう癖がありますし、この作品の場合、可愛い女の子が可愛らしく描かれたシーンよりも 凌辱されたり暴行されたりと、何かと酷い目に遭っているシーンの方が多いので、「萌え」っていう気分になりづらいととは思います。

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背景は10年前の作品という事を考えれば普通、というかけっこう綺麗だと思います。

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あと、この作品のHシーンはほぼ全部凌辱系なんですが、僕はHシーンは飛ばす事が多いのですが、この作品においては飛ばさない方が楽しめました。

ストーリーの流れ的にというのもありますし、何より主人公のHシーンの時の思考がおかし過ぎて面白いです。

是非、 Hシーンは飛ばさないで見ることをおすすめします。

・まとめ

内容は20時間もかからず、短かったですが、シナリオも矛盾点や疑問点も特にないし、設定も面白いし、何より珍し過ぎる主人公の精神世界が最高に面白かったです。

狂気とか凌辱とか、少しとっつきにくい要素はありますが、そこまでハードでもないですし、気になっている人は是非プレイしてみてください。

特に以下の要素を求める人にはおすすめしたい作品です。

・狂気

・ハマる

・心理描写が緻密

・主人公最強(特殊)

・設定が面白い

・文章が独特

OP↑

現在このゲームのパッケージ版は、僕が確認したところ、アマゾンの中古で1万7千円くらいのが最安値という、入手困難な状態です。

ですので、「パッケージ版じゃなきゃダメ!」って言う人以外はダウンロード版の方が良いと思います。
CARNIVAL ダウンロード版(DMM)

CARNIVAL ダウンロード版(げっちゅ)

※ダウンロード版でのDMMとげっちゅの違いですが、価格は同じ事が多いですが、還元されるポイント含めれば、げっちゅの方が数百円程お得な場合が多いです。

以下の記事は私がこのゲームをやって考えたことです。(ネタバレは極力無し)興味がある方は是非読んでみて下さい。


考えさせられたことはひとつではなかったのですが、やはり一番印象に残ってるのは、考えさせられたのは、

「幸福とは?」

っていう人生の永遠のテーマとも言える事です。

作中で主人公とヒロインが「幸福って何?」っていう会話をするシーンがあります。

会話↓

「マンガとかでさあ、馬の頭に釣竿つけて、先っぽにニンジンつるすでしょ。馬はそれを追いかけてずっと走るって 」 (主人公)

「うん 」 (ヒロイン)

「あのニンジン」(主人公)

つまり

「幸福は絶対手に入らないものなんだ。」

と言っているわけですね。

この考えは同じく瀬戸口さんの作品、キラ☆キラで「アキ」がというキャラが言った

「幸せはなるもんやない、感じるもんや。それを忘れてかたちだけ追い求めとったら、何したって、何になったって、何を手に入れたって、一生不幸やで!」

っていう台詞に通じる所があるかなと思います。

つまり、「幸福」というのは、飲食店でオーダーをするように「幸福一つ!」みたいに誰かが言えば持ってきて「こちら幸福になります。」なんて形として手に入れられるものではないという事なのでしょう。

僕自身もそうですが幸福と言えば

「収入がある程度あって、素敵な奥さんと結婚して、可愛い子供たちと家族団らんで・・・」

みたいなイメージが浮かびますし、多分似たようなイメージをする人もいると思いますし、実際、↑のような状況になればきっと「幸福」と感じる人は多いでしょう。(僕も多分そうでしょう。)

しかし、確かにそれは一つの素晴らしい幸福なんだと思いますが、

「いつ、どこで、どういう時に人が幸福を感じるか」

というのはほんとに人それぞれであり、仮に僕が生涯独身で、童貞、彼女いない歴を更新し続けたまま、死ぬまでずっとエロゲばかりやっているような人生で、周りから見れば 「なんて惨めな人生なんだ・・・」って思われていても、あっても僕が 「ああ、ずっと大好きなエロゲをやれて・・・幸福だった。」と思えれば最早それは幸福な人生と言っていいはずです、人生を勝ち組負け組に分けるとしたら、立派な勝ち組です。

要は

「幸福っていうのは感じたもん勝ち。」

なんだと思います。それに幸福なんて感じようとすれば至る所で感じられると思います。

美味い飯食う時、蛇口ひねれば美味い水が出てくること、我慢に我慢した小便をする時、命の危険にさらされることなく今こうして呑気にブログやらエロゲやらしてる事。

なんかこうして書き出してみると 「俺は幸福だな。」 ってしみじみ感じますね。

最後に違う作品ですが、素晴らしき日々の、間宮卓司くんの素晴らしい名言で締めたいと思います。
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「どんな不幸だと思っても、そんなものの大半が泣き言だ。・・・どんな不幸だと思われる人生だって幸福に生きろ!ただ、それだけだ・・・。」

ほんとそれだけだと思います。。。


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コメント

  1. mxav より:

    ここのサイトさんのレビューを見てCARNIVALを買うことを決意して良かったです。
    自分もユースティアが1番好きだったので似たような考え方だと思っていたので、勝手ながら期待させてもらいました。

    ありがとうございます。

    ネタバレ有で書かせていただきますが
    瀬戸口さんの作品らしい文章と人間のもどかしさがあって
    それでも人間を好きでいられて世界を好きでいられる所が好きです。
    特にシナリオ3のラストシーンに
    「生きていくのって、苦しいんだね」
    「うん」
    「もし神様がいたら、きっと人間のことは嫌いなんだと思うな」
    「そうかな、嫌いじゃないけど、好きでもないんだと思うと。
    あんまり興味持ってくれてないんじゃないかな。」
    「だけど・・・」
    「だけど、私はこの世界が好きなんだ」
    「そうだね」
    「だから苦しい」
    「片思いだ」
    ここが特に痺れました。

    • e5z6tau9 より:

      コメントありがとうございます!

      僕も件の二人の会話は印象に残ってます。瀬戸口さんの文章ってほんとなんか独特の魅力ありますよね。

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