シルヴァリオ ヴェンデッタ 感想、レビュー 良い燃えゲーでございました


light制作のゲーム「シルヴァリオ ヴェンデッタ」の紹介、感想記事を書きたいと思います。 ※プレイ時間目安:20~25時間

silverio-vendetta

「燃えゲーがやりたい」と思ってプレイ。結論としては・・・燃えさせて頂きました。

  ・感動・・・8
・ハマり度・・・9
・キャラ・・・9
・音楽・・・8
・CG、演出・・・10
・総合・・・9

あらすじ
人々が復興と停滞を反復しながら約1000年。 時は新西暦1027年──かつて起こったカタストロフを境に旧西暦と区分されてから、およそ十世紀。
旧・西ヨーロッパ地方に位置する軍事帝国アドラー、その首都は史上稀に見る未曾有の災禍に襲われていた。

燃え盛る街並み

噴出する血と悲鳴

底なしの絶望が渦巻く地獄のような光景にて、それを生み出した二体の異形は静かに男へ問いかけた。

怪物は語る。
おまえの運命を試してやると。

英雄は挑む。
我が宿命を見くびるなと。

アストラルの恩恵を受け、激突しあう両者の死闘は筆舌に尽くしがたく。
ゆえに伝説へと高じ、涙と悲劇を土台にしながら英雄譚を作り上げた。

ゼファー・コールレインは思うのだ。
あんな強さに自分はとてもついていけない──近づきたいとも思わない。

そして、だからこそ逃げ出した。
遮二無二構わず、一心不乱に。 続けて願った。
勝利を目指して傷つくことなく、当たり前に生きて死のうと。

たった一人、救い出した少女に誓い、彼はすべてに背を向けたのだ。

ゆえに、これは “英雄ヒカリ”の物語ではない

これは “敗者ヤミ”の物語

一度逃げ出した男が自分の星を取り戻すべく、足掻き抗う物語である。

・ストーリーについて(シナリオ:昏式龍也、高濱亮、無義歩)

序盤から期待していた以上の燃え&厨二っぷりに「DIES IRAE」を思い出させてくれました。

あんま感動とかは無かったでしたが、ハマり度は中々というところ。

世界観も良く作り込まれていると思います。この物語の世界では「アストラル」という不思議物質により各キャラが異能力を持っているのですが、

「アストラルとは何か? 」

っていう 設定の背景の部分とかウンチクもしっかり描かれているので、一応「へー、なるほど。」って感じにるので、設定投げっぱなしとか消化不良とかもあんま無くて良かったです。

あらゆる異能バトルものの設定は、一言で言えば、「トンデモ設定」な訳ですが、ただ「そういうものなんです。」って言われるより何でもいいから「これはこうこうこういうもので~」っていう設定の説明はあるのはとても良いですね。

シナリオ自体は悪くないとは思うんですが、同じlightの作品で僕が大好きな「Dies irae」や「Vermilion」と比べると 少々あっさりし過ぎかなって感じはしました。

各ルートともなんか終盤になるにつれ、なんか駆け足というか、展開が早すぎてキャラ達に感情移入する前に色々と始まっちゃったり終わったりしてるような感じがしました。

攻略ヒロインは3人でミリィとチトセルートは↑のような粗が見られたんですが、メインヒロインである ヴェンデッタルートはそうした粗も見受けられず、それなりにキャラそれぞれに感情移入も出来ましたし、物語の展開自体も面白かったです。

また、この作品のおもしろい点は、バトルものの王道と言えば主人公達味方側が、窮地に追い込まれると気合いや根性などで戦況をひっくり返すというのがありますが、そんな根性論をむしろ味方側よりラスボスの方が実践したりするのはかなり新鮮でした。

・キャラについて

主要キャラ紹介↓
・ゼファー・コールレイン(CV:ルネッサンス山田)

zepher

やる気なし、金なし、職業なし。三拍子そろった本作の主人公。

やる時にはやれるポテンシャルは備えているものの、長い戦場経験がトラウマになっているせいか、徹底して追い込まれない限り本気を出さないという悪癖を持つ。

反面、性格に似合わぬ戦闘力は過去の熾烈な経験に裏打ちされたもの。とりわけ暗殺、奇襲、一撃必殺といった有無を言わせぬ戦い方に対して偏った適正を備えている。

・ヴェンデッタ(CV:木村あやか)

vendetta

とある事件においてゼファーとの邂逅により目覚めた謎の少女。愛称はヴェティ。

出自、目的、行動理念のすべてが不明というミステリアスな存在であり、意味深な問いかけを口にしたり不可思議な言動で周囲を煙に巻くことが多い。

極めて捉えどころのない性格をしているが、決して嫌な人間ではなく、外見にそぐわないまるで母親じみた面倒見の良さを覗かせる場面も。

・ミリアルテ・ブランシェ(CV:遠野そよぎ)

mily

ゼファーと共に暮らしている彼の妹。愛称はミリィ。

五年前の大虐殺で両親を失っているが、それを感じさせず性格は気丈で温和。家事万能で家族想い、気立ても良しと、年齢に似合わず非常に器量が良い。そして兄に仄かな恋心を抱く、愛らしいお年頃の女の子である。

奏鋼調律師ハーモナイザーの卵で、通常の鉄鋼業技術者エンジニアとは一線を隔するほど非常に優秀。ただしその意欲ゆえか、専門知識を語らせると止まらなくなるという一面も。

・チトセ・朧・アマツ(CV:民安ともえ)

chitose

帝国軍の象徴たる黄道十二星座部隊ゾディアックが一つ、第七特務部隊・裁剣天秤ライブラの隊長を務める女傑。帝国最高峰の星辰奏者エスペラント

日系の血を色濃く継いだ貴種アマツの一人でもあり、特権階級の出身ながら不断の努力を好むなど、優れた向上心を持つ。いわゆる“堅実な天才”

卓越した戦闘技能はそれら意志力で獲得したものであり、才能に胡坐をかいた者では鎧袖一触されるのみ。だが厳然たる能力主義のためか、野心家という側面も。

・クリストファー・ヴァルゼライド(CV:Mr.デリンジャー)

varuzeride

軍事帝国アドラー第三十七代総統。生ける伝説。

彼を現すは一言、“英雄”。帝国最強にして始まりの星辰奏者エスペラントであり、マルスとウラヌスを単身撃破したことで大虐殺を収束へと導いた。その功績により、当時大佐階級であった彼は軍の頂点まで一気に登りつめることに。

元来、大した血筋を持っておらず、生得的な才能それ自体は劣等。しかし驚異的な精神力、常軌を逸する鍛錬で会得した戦闘力は、如何なる者を凌駕した域へと達して他の追随を許さない

まず、主人公がどこかで聞いた声だと思ってたらdies iraeの司狼と同じ声ですね。このひねた感じの声は好きです。

性格はかなり ネガティブで自己嫌悪が半端じゃないような中々にダメ人間なんですが、同じダメ人間な僕としてはかなり共感できる部分が多かったのでむしろその辺は好印象でした。

ダメ主人公と言っても、戦闘能力は高いですし、「元からダメ人間です」って訳ではなくて、ちゃんとその背景もあるので、よくいる優柔不断で見ててイライラするような主人公といは違うと思います。

後は、ヒロイン達も魅力が無いわけではないんですが、男キャラで濃いキャラが多いので、どっちかというと、そちらの方に目がいきましたね。(特にヴァルゼライド総統とかぶっ飛んでて良いですね)

・音楽について(音楽:樋口秀樹、押上極、歌:カサンドラ)

BGMがけっこう変わってます。英語か何語かよくわからないですが、歌が入ってるBGMが多いです。曲自体は中々良いですし、歌が入ってる独特な感じもなんか新鮮で面白かったです。(変な歌もありますが)

戦闘中のBGMはとても燃えてくる曲で作品にぴったりでした。

・CG、演出について(原画:KEG、夕薙)

キャラ絵はけっこう独特です。他の多数のエロゲの絵とは違って、あんまり「萌え」とか「可愛い」って表現が似合わないような絵なので、少し好き嫌いは分かれるかもしれませんね。

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背景は可もなく不可もなくって感じです。(最近のは特に綺麗なのが多い中では普通な方です)

燃えゲーブランドなだけあってやはりバトルシーンの演出は素晴らしいです。

アニメーションもある上に、イベントCGが多くて演出の動きが細かく、戦闘中の効果音、さらに技を出す時の詠唱、これら全てが熱いバトルを演出しており、厨二展開大好きなの僕には堪らないです。

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・まとめ

「燃えゲーやりてえな。」と思っていたので、燃えは存分に堪能できました。

ただ、面白かったには面白かったんですが、シナリオの面白さはヴェンデッタルート以外は粗が見られ、他のバトル系の作品、「Dies irae」「Vermilion」「fate」「11eyes」「あやかしびと」「神咒神威神楽」などには劣るかなってところです。

とは言ってもやはり新しいだけあって、バトルシーンの演出についてはとても優れていたと思います。以下の要素を求める人にはおすすめしたい作品です。

・燃え

・CG、演出が良い

・キャラが魅力的


OP↑

シルヴァリオ ヴェンデッタ ダウンロード版

名言集はこちら

以下は私がこのゲームをやって考えたことです。(ネタバレは極力無し)興味がある方は是非読んでみて下さい。

これはこの作品のテーマという訳でもないのですが、物語の途中で主人公が自分の

「一芸にだけ秀でている」

という性質を自己嫌悪する場面があります。

主人公のゼファーはけっこうな自己嫌悪野郎で、かなり自己嫌悪してるんですが、その内容の一つで何か一つに特化する事、一芸に秀でる者のこと(自分の事)を

「自分にとって気持ちのいい一分野にしか打ち込めなかったことで、あらゆる面に弱点を抱えてしまったアンバランスな社会の落伍者。抱えてしまった欠落を代償だと誤魔化して哂う負け犬。」

と表現します。僕はこれまでわりと

「何か一つでも極める事が大切だ。」

という事を色々な所で教えてもらってきましたし、今もそれは間違いないとは思っています。

しかし、一芸にだけ秀でも他の事がからっきしだったとしたら、何か予想外の出来事に遭遇し、自分の得意分野が活かせないような状況に陥ったらまさに

「一芸に頼る者は一芸に滅ぶ。」
という状態になってしまうのは容易に想像できます。

彼が言いたいのもそういう事で、彼は、大きなリスクを抱えながら、一芸に頼ってなんとか勝ち続けるよりも、

「イレギュラーな事態にも柔軟に対応できる万能さこそが、負けない秘訣だ。」

と考えています。作中で語られている通り、確かに現実には

「まさかこんな事が・・・」

というイレギュラーを起こり得ます。世界的な視野で見ればそれは毎日の様な世界のどこかで起きているとしても何ら不思議ではないでしょう。

そして、そのイレギュラーが自分の命を脅かすものであり、たまたま自分の得意分野が何も活かせないとしたら抗う術もなく、命を落としてしまうの道理でしょう。

「だったら、広く浅くでも色々な事をして、色々な力を身に着けるべきなのか?」

と思うのですが、それでいい人はいいかもしれませんが、必ずしも「広く浅く」が良いという訳でもないと思います。

いくら何かの体験をしたからと言っても、一度見たり、やればすぐに身に付くのかと考えればそんな事は無いと思います。身に付いてもいない知識はどんなイレギュラーにもほとんど対応できないでしょう。

また、積み重ねも無しに何かを身に付けるなんてのはよほどの天才でもなければ無理でしょう。

だから、結局は 自分の望む事、やりたい事を積み重ね、身に付けていくしかないと思います。

ただ、そこであまりにも一つの道に固執しすぎるのはこの世のあらゆるイレギュラーな事態を考えると危険だという事なんだと思います。

しかし、突き詰めれば、

「この世のありとあらゆるイレギュラーに対応できる万能さ」

なんてのを身に付けるのなんて不可能でしょうし、いつ起こるか分からない緊急事態に怯えていても仕方ないでょう。

ですので、結局どうするのか?と考えると
「たった一つの道でいい、究めてみろ。一つの道を究めるためには、様々なことを学ぶ必要がある。そして必要だからと学ぶうちに、いつの間にか自分に向いた 学び方 を覚える。たとえそれがどんな道であろうと、その道を究めた人間というのは、他の何をやるにしても自分の得意分野に置き換えて物事の要領を得る。」

というグリザイアの麻子さんの素晴らしい名言があるんですが、これしかないと思います。

つまりは 自分が究めたいものを究めながらも、少しづつでも他の分野にも目を向けていく、その繰り返しがいわゆる「万能」に近づく事で、あらゆる状況にも対応できるようになっていくという事なのでしょう。


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