ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない 感想、レビュー 設定が凄く面白い。怒涛の展開に引き込まれる


スペルメーション制作のゲーム「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」の感想を書きたいと思います。 ※プレイ時間目安:5時間

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・感動・・・8

・ハマり度・・・10

・キャラ・・・9

・音楽・・・8

・CG、演出・・・9

・総合・・・9

あらすじ

人嫌いで黙々と仕事をこなすだけのサラリーマンだった武村は、突然の会社倒産後、やる気を失ってしまい引きこもりの生活をダラダラと送っていた。
そんなある日、部屋を出たところで突如謎の男に襲われ、腕を噛まれてしまう。
なんとか自室へと逃げこんだものの、謎の高熱を出し続けて数日間寝込んでしまう。
やがて症状も回復し再び日常へと戻ろうとした武村だったが、世界はその間に一変していた。
突然現れたゾンビ達がありとあらゆる場所で闊歩し、人間に襲いかかる
崩壊しかかった文明の中で、人々は逃げ惑うばかり。

だが。

《なぜか、自分だけはゾンビに襲われない!》

武村はこの状況をどう利用し、どう過ごしていくのか?
崩壊を始めた文明社会の中で、生き残りをかけたサバイバルが始まる。

・ストーリーについて(シナリオ:裏地ろくろ)

タイトルがまんまどんな世界観でどんなゲームが説明しちゃってるこの作品ですが、かなり面白いという評判は聞いてましたが、たしかに面白いです。

あらすじ読む限り、最初は普通のサラリーマン生活してるところから始まるのかと思いきや、気がついたらいきなり周りはゾンビだらけの終末的な世界観になっていて、そして周りの生き残りの人間たちにはゾンビは襲い掛かるのに、なぜか主人公に対してはスルーという謎の設定から始まります

最初こそ、ゾンビにビビってた主人公も、自分に対しては無害だと分かると、ゾンビがいても「なんだゾンビかよ。。。」みたいな感じで、むしろ普通の人間に対しての方が警戒心があるようになってるのとかなんか面白かったです。

まあ、確かに周りがほぼゾンビだらけになって、しかも自分には無害って分かったらそうなるのかもしれませんが。

戸惑ったのは最初だけで、その「自分だけはゾンビに襲われない」という謎の特殊能力で、無人になったスーパーで欲しいもの全部好きなだけ持ってくとか、隣の可愛いお姉さん(ゾンビだけど見た目は普通の人間)を玩具みたいにやりたい放題するとか、謎の適応の速さを発揮して、この終末的な世界観を満喫する主人公はなんとも見てて面白かったです。

作者はまだこの作品は書いてる途中らしく、「なんでいきなりゾンビだらけになったの?」「何で主人公だけ襲われないの?」とかいうそもそもの謎は今後明かされていくみたいな感じだと思いますが、終盤では、普通のゾンビは主人公をそもそも認識すらしないのに、なぜか主人公の事を認識しているらしいゾンビが出てきて、そのゾンビはどうやら多くの人間を喰って普通のゾンビより知性が高いゾンビらしいとか、伏線もいくつか出てきて「おー、これからどうなるんだ!?」ってところでEDが入って「to be continued」ってなりました。

設定自体が強烈に面白いのももちろんありますが、トントン拍子に話が次へ次へと進むので、サクサク読んじゃいました。続編、早く出て欲しいですね。

・キャラについて

主要キャラ紹介

・武村 雄介
001

主人公。サラリーマンとしてごく普通の社会生活を送っていたが、利己的で人嫌いの気がある。

世界の崩壊後、心の奥に虚無的なものを抱えながらも、好き勝手にサバイバル生活を満喫する。ゾンビに襲われず、完全に無視されるという特徴を持つ。

・藤野 深月(CV:葉月雨)
002

ヒロイン。長い黒髪の、優等生然とした少女。

性格は素直だが、容姿に恵まれていたことから、周りに気をかけられることが常だった。ぶしつけな態度を取る雄介に、戸惑いを隠せないでいる。

・黒瀬 時子
f
雄介のマンションの同じ階に住むOL。

根暗な文学少女がそのまま成長したような姿で、黒髪をゆるく三つ編みにして垂らしている。ゾンビ化していたため、雄介の玩具にされる。

何と言っても魅力的なのは主人公、正直言って結構な冷酷クズ野郎なんですが、そこがむしろ良かったです。

変わり過ぎた世界に最初こそ戸惑っても速攻で適応して、この世界で生きていくために必要な事を考えて、自分に使えそうなものは何でも使うっていうスタンスで、隣の黒瀬さんはゾンビだけど見かけがいいからとオナホとして有効活用したり、弟二人と食糧に困っている深月に対して、ただ食料を施すだけでなく、対価を要求して犯すとか。

さらに、犯すだけでなく、自分のために働かせて、意外に頭が良いことが分かって「あいつ、意外と使えるな。体もエロいし。これは案外いい拾い物をしたかもな。」とか言うクズ野郎なんですが、人の感情が無い訳ではなくて、取引とはいえ、なんだかんだで深月と関係を重ねていく事で、いつの間にか、単に利害だけで一緒にいるというという関係ではなくなってるところが終盤になると出てきます。

今後、主人公にとって、深月という人間がどういう存在になっていくかというところが大いに気になります。黒瀬さんは・・・なんか、序盤だけさんざん好きにされてからは出番なかったんで、今後はどういう風に出てくるんでしょうか?(そもそも出てくるのか?とも思いますが。)

・音楽について(音楽:solfa)

音楽については特筆する事もありませんが、EDが割と良かったですね。

・CG、演出について(原画:サブロー、ジェット・リュウ)

CGは綺麗です。キャラも可愛いですし。
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ゾンビは知性が低いゾンビはイメージのまんまって感じですが、知性が高いゾンビはなんか見かけも頭よさそうで、絵もなんか芸術的な感じです。
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OPが歌ではなくて、デモムービーみたいな感じだったんですが、これが中々音声と映像とかが上手くて「おお、これは面白そーだな。」ってなりました。

「ゾンビ」なんで、効果音とかなんか「グちゃ、ぬちゃ、」みたいなグロそうなのはありますが、絵的には全く内に等しいですし、グロいの苦手な人でも全く問題ないレベルだと思います。

・まとめ

非常におもしろかったです。短すぎるのが本当に残念でなりませんが、気になってる人はやって損はないでしょう。非日常で、刺激的な作品がしたい方は特に楽しめると思いますよ。早く続きが読みたいです。

ちなみにHシーンは結構エロいです。


OP↑

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない ダウンロード版


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コメント

  1. アポロ より:

    しばらく更新されないので心配しました(笑)
    「ゾンビの~」よかったですねー
    たまに同人作品にはこういう名作が隠れていたりするので、まだまだノベルゲーも捨てたものではないですね(まあ、この作品には原作がありますが)

    同人といえば、最近だと「Dear My Abyss」がよかったですよー
    虚淵さんのテキストを彷彿とさせるようなサスペンスでした。よくまとまったいい作品です!
    ぜひプレイなさってみてください!

    • シナリオゲー大好き より:

      コメントありがとうございます。

      現在、ひぐらしのなく頃ににかかりっきりで他の作品やってなかったんですが、リフレッシュがてら短いのでもやろうかなって感じこの作品やりました。

      「Dear My Abyss」なんだか面白そうですね。チェックしときます。