elf制作のゲーム「媚肉の香り ~ネトリネトラレヤリヤラレ~」の感想を書きたいと思います。 ※プレイ時間目安:20~30時間
・感動・・・8
・ハマり度・・・10
・キャラ・・・9
・音楽・・・9
・CG、演出・・・9
・総合・・・9
どう見ても抜きゲーにしか聞こえないタイトルですが、抜きゲーであるけどシナリオも良いって評判を聞いてプレイして見ました。
実際、プレイ序盤からだいぶ面白かったです。
物語は一つの家の中が舞台となっていてそういう意味では狭いんですが、それぞれの住人の過去とか関係とか明らかに訳ありのものばかりで、そういう伏線もあって一応日常の話なんですが、舞台となる家自体が異常なんで読んでて飽きません。
エッチシーンは確かにエロくて良いんですが、それ以上に面白かったのは選択肢とBADENDの多さですね。選択肢が「そんな時、男ならそりゃあそうしたよな!」という絶妙のタイミングだったり、「なんでそれw」って突っ込みたくなるような馬鹿っぽいものもあって面白かったです。
しかも、BADENDになると、毎回、主人公が「あの時、あんなことをしていなかったら、俺は今頃どうしていただろうか?」とか言うんですが、別にシュタゲみたいなループものでもないんですが、「なんかループものしてるような気分だな。」とか思って、「ん?そもそもエロゲ自体が全部ループものじゃね?」って気が付いたんですが。。。まあ、どうでもいいんですけど、とりあえず、なんかBADが多くて何度も人生をやり直してる感が強いのは面白かったですね。
ちなみに豚箱ENDは多いです。
ラストは真相が分かったらすぐさまENDって感じで、それぞれのキャラの過去とか動機とかそこらへんの細かいとこ掘り下げて欲しかったなとは思いましたが、面白かったです。
主要キャラ紹介
・南 拓也
一流半の大学に通う4回生。気が弱く揉め事も大嫌い。遠慮がちな性格は沙耶をイラつかせ、その度に彼女からお叱りを受ける。
オマケにドモるクセあり。でもそこが由紀は大好き。Tシャツに毛玉を作るお茶目な青年。
・進藤 由紀
主人公である拓也の彼女。白菊女子短期大学の2回生。天衣無縫、天真爛漫。元気いっぱい明るくサバサバした女のコ。
拓也とは運命的な出会いをしたと思っている。
・三澤 乙葉
松太郎の前妻、冴子の一人娘。来年進学を迎える受験生。優しい性格で頑張り屋さん。
松太郎の監視下、鋼鉄の箱入り娘。拓也と二人三脚で一流大学を目指す。
・三澤 香織
松太郎の後妻、乙葉の義母。おっとりとした優しい性格。正妻でありながら同居する律子に虐められ、それでも笑顔を絶やさない健気な若妻。
拓也にとって張り詰めた生活のオアシス。
・叶 律子
松太郎の前妻・冴子の実妹。冴子の死後に三澤邸で同居し始める。フリーの宝飾デザイナー。
ギスギスした性格の矛先は拓也だけでなく、香織や乙葉にもその棘は向けられる。
・叶 沙耶
叶家の長女。三澤邸3階に同居している。某病院で准看護士をしながら、独学で司法試験合格を目指す。
いつも男を寄せ付けないオーラを放っており、拓也にとっては苦手な存在。
みんなエロ可愛いってのは共通ですが、内面とか性格のところで魅力的だったのはやっぱ沙耶さんですね。
パッケージ画像から想像ついちゃいますが、真ヒロインですし、サバサバしててかっこいいタイプです。
後は香織さんですかね。ある意味この人が主役とも言えるかもしれません。画面タイトルもこの人ですし。。。
詳しく書くのはネタバレになるんで書きませんが、いいキャラしてたと思います。
乙葉ちゃんは、なんかもう少し活躍というか、なんかあると思ってた割には何もなかった感が強くてけっこう空気でした。
意外と言っては失礼かもしれませんが、BGMとか結構アダルトな雰囲気出ててのもあって良かったです。
他の大多数のエロゲとは結構違いましたね。大多数のエロゲの女の子達は「美人で可愛い」としたら本作の女の子は「美人でエロい」ですかね。
というか、そもそも「女の子」ではなく「女」って言った方が適切かもしれません。
こういう絵も新鮮で良かったです。
まあ、他の大多数のエロゲの絵でこの内容だったらなんか違う感あったかもしれませんね。つまり、この作品の内容に適した絵柄だったと思います。
あと、システム面ですが、家の中を自由に動き回れるというのは、最初こそ面白い面もあったんですが、やはりさっさとシナリオ進めたい人にとってはめんどくさいシステムではありましたね。攻略サイト見てやった方が良いと思います。
確かに評判通り、どう見ても抜きゲーのタイトルの作品でしたが、シナリオ面白かったです。上で書きましたが、ちょっとアダルトな雰囲気と、運命の分かれ道と言わんばかりの絶妙な選択肢が特に良かったです。